2019年5月6日
こちらでは今日からラマダン ( 断食月 ) に入りました。イスラムの数ある習慣の中でも有名なアレです。有名ではあっても、内容はよく知らないという方もいるかと思うので、簡単に紹介すると、
①1日ずっと食べないのではなく、日が出ている間のみ飲食を控えます※。飲み物もダメです。逆に日が沈んでいる間は飲食自由です。
※正確に言うと、1日5回あるお祈りのうち、1回目のお祈り~4回目のお祈りの間、絶食します。
②外国人はじめ異教徒は断食を強制されません。インドネシア人キリスト教徒やヒンドゥー教徒は断食しません。
③イスラム教徒でも子どもやお年寄り、病人、妊娠中・授乳中・生理中の女性、旅行中の人は対象外です ( 生理や旅行が理由で断食をしなかった人は生理や旅行が終わった後に改めて断食します )。
④ 毎日きちんと断食を続ける人もいれば、イスラム教徒でもしない人もいます。しない人が一定数いるので、イスラム教徒が殆どの地域の食堂でも日中も営業しています ( カーテンやブルーシートで入口や窓を覆い、中が見えないようにしています )。
⑤イスラム暦に基づくため毎年時期が変わります。
この時期は通常期は1日に5回聞こえてくるアザーン ( お祈りの時間を告げるモスクからの放送 ) のほかに、断食直前の食事時間を告げるサフール Sahur という放送が夜明け前の3時くらいにあります。「サフール サフール」と朝から大音響です。
今日から30日間、断食月です。