ボロブドゥール・ライフ」カテゴリーアーカイブ

ワイサック祈願

2026年5月7日

毎年恒例のワイサックまでもうすぐ。
当社代表は毎年ワイサック当日の晴天とツアーの成功を願掛け、ボロブドゥール寺院遺跡公園内に安置されている ” 未完の仏像 ” の前で、ボロブドゥールのシャーマンとともに瞑想を行います。
これまでわたしは同席してきませんでしたが、今年は思うところあって同席してきました。

19:00にうちに集合し、しばらく談笑。19:30ごろにバイクで遺跡公園へ。ひっそりしている夜の遺跡公園はをバイクで疾走するのは奇妙な気分です。お供物はシャーマンの奥様のお手製。

仏像の前に座り、シャーマンから渡されたお線香を手に、シャーマンの祈りを5分ほど聞きます ( ジャワ語なので何もわからないけど )。最初は「ちゃんと背筋伸ばして座って」とか「ちゃんと目つぶって」っていろんな思いが心や頭のなかを渦巻いていたのですが、ある時、頭の右後ろがメントール塗られたかのようにスーッとして来て、ちょろちょろ何かがそこから出たように感じたあとは急に、仏像が ” 威厳のある遠い人 ” ではなく ” 相談を聞いてくれる近い人” というふうに見えてきて、シャーマンが「あとは頭を空っぽにして、自分のスタイルで祈ってね」と言って席を外されてからは、ただただ心のなかで仏像に話しかけていました。
今年もワイサックツアーやらせてもらってます。当日は夜遅くまでお邪魔しますね
とか、
ここから見たらランタンはどんなふうに見えるんですか?
とか、
カエルの声がいい感じですね
とか。
最後に仏像の周りを3周まわり、終了。

ちなみになんですが、シャーマンと奥様はキリスト教。当社代表とワイサックに参加する写真家はゆるいイスラム教。わたしは特になし。そんなバラバラの5人が揃って、8世紀に造られた仏像の前で現代インドネシアの仏教大祭について祈る。
このシャーマンは、宗教よりもジャワ文化の色濃い人で、「 宗教はなんでもいい、なぜなら最初にヒンドゥー教がジャワに入って来る前からジャワ人は祈っていたのだから」と言います。
祈り方も捉え方も多種多様。それがなんの疑問や違和感や反発なく調和する。ジャワ文化の深さです。

終わったのは21:30ごろ。シャーマンは十字路でプップーとクラクションを鳴らして帰って行きました。

さあ、ワイサック2026。あと3週間。
心と身体を整えて、いざ。

奥様お手製のお供え物。果物、もち米、魚、ジャワ菓子、花。

おそるべし!ケロカン マッサージ

ケロカンの跡。3日ほど消えません。

2026年4月22日 

数年ぶりに寝込んでました。「ちょっと変だなー」と不穏を感じつつシャワーを強行したところ、髪を乾かし終えたころには悪寒を感じ、日本の冬並みに服を着込んで寝たのですが、翌朝、熱・関節痛・喉痛・眩暈で動けず、ゆめうつつな状態で1日ベッドで過ごしました。1日おとなしくした甲斐あってか、次の日は熱が引き、短い時間ならデスクに座れるまで回復。
ここまで来たら早く治したい。
でも薬や病院には極力頼りたくない。
パートナーが「 昨日、足は熱くなかったから、マモさん呼べば?」と言ってくれたので、お言葉に甘えてマッサージ師さんに家に来てもらうことにしました。( パートナーは、身体は熱いのに足は熱くない場合、ウイルス性の熱ではなく、疲れなど体の不調が原因と信じています )

10:00から1時間半、リラクゼーションや美容目的ではないがっつりマッサージ。マモさんにかかれば悪いところは一瞬で露見するようで、血流の悪いところは指の背でゴリゴリ、ゴリゴリ~。もちろん、気持ちいいーっていう瞬間もあるんですが、ゴリゴリゴリゴリ悪い血流と闘うマモさんに敬意を表し、わたしも歯を食いしばり闘う時間の方が多かった。おかげで、濁っていた細胞が動き出すのか、消化器系がゴロゴロ音を立てて動き出す。

特に体調不良の場合、コインで肌を擦って血流を促すケロカン Kerokanという施術が入るのですが、これが本当に痛い。毛細血管が破裂するので内出血を起こします。終わった後には首、背中、腕にクロカンの跡がくっきり。
そして、マモさんは「水分が全然足りてない。とにかく1日最低1.5ℓ、ちゃんと測って飲みなさい。水飲めば大方の不調は解決する。あと生姜!あれは万能薬。煮だして飲みなさい!それと、なんでこんな色黒になってるの?ちゃんと日焼け止め塗りなさい!老化の原因!」とビシッと言ってスクーターで帰ってゆきました。肌を触っただけで、ずいぶんいろんな情報が伝わってるもんだな~。

単なるマッサージ師さんというよりは、人々の健康を担う ” 医療従事者 ” 。手に職ってこういうことなんだな~。

( この翌日にはほぼ全快しました )

Oさんのこと

2026年4月17日

Oさんは2024年8月に初めてお会いしてから、約1年8ヶ月のあいだに、ご夫婦でワイサックに来てくれたり、2回も日本からのご友人を連れてジョグジャカルタにお越しくださった方。

密かに憧れてた。わたしに無いものをたくさん持ってる方。
キュートなキャラクター、ナチュラルな笑顔、スラリとしたモデル体型、細やかな心遣い、達筆、絵の才能、洗練されたセンス、松重豊さん似のだんなさん。

Oさんはブリンハルジョ市場のガチローカル食堂を「美しい」と言った人。
わたしもその強烈な存在感に惹かれて写真を撮っていたけれど、「美しい」と表現するのがこわかった。でも、Oさんは臆することなく「美しい」と言った。そのストレートさが今でもとても眩しい。

そのOさんが今日、本帰国された。
引っ越しでお忙しいなか贈ってくださった、インドネシア愛あふれるきれいな青のマグカップと手書きのポストカードが今日、手元に届いた。

一介の旅行会社の社員がお客様のご帰国をさみしいと思うなんておこがましい。理性ではわかっているけれど、心がしんみりしてしまう。

Oさん、わたしは本気でいつか再会したいと思ってます。
希くば、ブリンハルジョ市場のあの食堂の前にまた一緒に立てたらいいな。

Seporsi Mie Ayam Sebelum Mati

2026年4月2日

若いころは本の虫だったのですが、インドネシアに移住後は、日本から持ってきた本を読みつくした後は読書から遠ざかっていました。
それが、昨年末に一時帰国した折、本数冊を持って帰ってきたことから読書熱が復活し、仕事や家事の隙間時間に読むようになり、今では家の中の移動も常にスマホと本を持ち歩くようになりました。

そんななか、おそまきながら知ったのが、日本語訳もされた『 Seporsi Mie Ayam Sebelum Mati』 ( 邦題『 どうせ死ぬなら、最後にミーアヤム』)。1月末にジョグジャカルタ在住の日本人の方から、「この本すごい流行ってるよ」と聞いて面白そう!と思ったものの、そのまま忘れ、3月にライターのお客様との会話で再登場。
こうやって続けて会話に出てくるということは、読めということだな。
インドネシア語初級ですら怪しいわたしでも覚えられる超簡単な題名。
あらすじを日本語で読むとそんなに難しくなさそう。
…ということで、インドネシア11年目にして初めてインドネシア語の本を買いました ( ついでに同じ著者の『 BANDUNG MENJELANG PAGI 』という本も購入。バンドン旅行の際にもっていこうと思って。…今のところ旅の予定ないけど )。

なんと言っても表紙がかわいい!本棚に表向きにして飾ろう!
( 3月にお会いしたライターの方も表紙がいい!そして付録でついてくる栞もかわいい!と褒めてくださいました。装丁に1ミリもかかわってないのに、「でしょう!?」とすごく嬉しかったです )

あ嬉々として、この本の居場所を作るために本棚の前にいたところ、通りがかったパートナーに「え?読めるの?」と聞かれたので「1週間で読めるわ!そのあと貸してあげるから読んでみな!」と啖呵を切って、勢いよく1ページ目を開いたところ、気が付いたら朝になってました、1段落すら読みきれずに。
ああ、これ、次、日本に帰った時に日本語版を買って帰ってくるパターンっぽい。しかも、日本語版を買うときも、「いやいや、インドネシア語版と照らし合わせて読みながらインドネシア語を学ぶためですよ」って顔しながら買い、実際には日本語版だけ読んで、インドネシア語版はインテリア化することになる未来がはっきり見えます。

読書感想文はまだまだ先になりそうです。

ま、とりあえずミーアヤムでも食べますか。

ウソみたいなホントの話

2025年3月7日

今年も毎年恒例のワイサックツアーが始動しました。

このワイサック、雨季から乾季への移行期である5月に行われます。
雨季真っただ中は毎日決まったように降るのですが、移行期は一定ではなく気まぐれ。つまり、ワイサックは雨に降られるかどうか、伸るか反るか…なんです。

ご参加を検討されている方から多い質問が「雨天時の対応について」。
そりゃそうです。
ワイサックはインドネシアの仏教団体が主催者で、わたしたちは主催者の判断に従わざるを得ません。基本姿勢としては、” 小雨決行 ”、” 大雨は雨が静まるのを待つ ” です。

ただ、これまでわたしが見てきたワイサック計7回中、雨が降ったのは2024年の1回だけ。しかも、2024年もそれまでは強く降っていたのに、ランタンになると小雨になり、無事ランタンを飛ばすことができました。
なぜかというと、ボロブドゥールに住むシャーマンが「雨が降りませんように」とお祈りをしているからなんです。「へっ!?」って思いますよね。
そりゃそうです。
でも、ホントなんです。ワイサックを取り仕切る仏教団体がシャーマンに祈祷を依頼し、シャーマンはオーダーに応えて真剣に祈祷します。
ちなみに、当社代表も、ワイサックツアー成功と晴天を祈念してシャーマンと一緒に祈っています。仏教団体も、シャーマンも、当社代表も、21世紀に生きるきちんとした大の大人なんですが、マジです。

初めてワイサックに参加した2016年、夕方まで雨が降っていて「これ止まないんじゃない?」とパートナーに言うと、「ちゃんと祈ってるから、そのうち止む」と返事され、「は???」と思ったのは、まだジャワの文化を知らなかった移住後間もないわたしだったから。
今ではちょっとその効力を信じ始めています。

そのうち、「雨天時の対応?大丈夫です!シャーマンが、雨が降りませんようにって祈ってますから!安心してください!!」とお客様に返答してしまわないように、気を付けなくては。

統一地方選挙2024

2024年11月27日

今日は統一地方選挙。
日本籍のわたしは選挙権がないので、これまでは積極的に投票所に行くこともありませんでしたが、今回、我が家が地域の投票所として使われることになり、インドネシアに住み始めて初めて投票の様子を詳しく見ることができました。

数ヶ月前から町中そこここに選挙ポスターが並びだしました ( 日本ではポスター掲示板がありますが、こちらでは各候補者がそれぞれ好きなサイズでポスターを作り、その辺に貼っています ) 。選挙の数日前に選挙委員会の方が投票ハガキ ( こちらでは普通の紙 ) を持ってきました。

今回、ボロブドゥールエリアでは、マグラン県知事と中部ジャワ州知事の2選挙が一度に行われます。

10月頭のある夜、選挙委員会の方2名がうちに来て、投票所として家を使わせてほしいと言われました。投票所の設営は前日の朝から。開票作業などをするため、当日の夜まで丸2日間となるそうです。10月26日には朝6:00から村が所有する椅子やホワイトボードや時計や照明や音響設備が運び込まれると同時に、警備員2名と投票箱が到着 ( この警備員は不正が行われないように寝ずの番です )。

当日、朝5:30には選挙委員会の方々が揃い、最終セッティングとミーティングをして7:00から投票スタート。
「日本と大きく違うなー」と思ったのは、
①入口に投票者全員 ( 約600名 ) の名前・性別・住所・年齢の一覧リストが貼り出されていること
②入口に写真撮影用の場所があったこと
③投票終了後に投票済みの印として小指に紫のインクをつけること ( しれっと何度も投票させないように )。
④いろんなところに椅子があり、投票し終わった後におしゃべりできるようになっていること。

13:00に投票締め切り。その後、選挙委員会の人たちだけで開票作業。これも、マイクで1枚1枚読み上げていき、数人がそれぞれの紙に記入し、全員の結果が合えばOKというシステムのよう。18:00ごろに開票作業は終わっていましたが、そのあとプチ打ち上げと片付けで22:00ごろにお開きとなりました。

ちなみに、それまでずっと降っていた雨が選挙3日前から一切降らず、選挙翌日は朝から大雨。「選挙中降らなくてよかったね」とパートナーや遊びに来ていたドライバーさんたちに言うと、「そりゃ当たり前でしょ、シャーマンが雨降らずのお呪いをかけているんだから」としれっと言われ、さすがインドネシア!となりました。

大統領選2024

2024年2月14日

今日はインドネシア大統領選でした。インドネシア全土で休日です。
選挙権のないわたしにとっては何てないただの休みの日だったのですが、今回はパートナーが地区投票所の手伝いに駆り出されていました。4,5日前に呼び出しがあって何かと思って行ったら手伝ってと言われたそうで…。パートナー曰く、政治ギライで特定の支持政党も政治家もないのが選ばれた理由だそうです。事務所からパソコンやらプリンターやらを持っていそいそと出掛けてました。

昼間に子どもたちと駄菓子屋に行く途中、投票所の近くを通りましたが、人家の一画で町内会のような雰囲気で、お弁当食べてる人あり、数人で話して大笑いしている人あり。公民館や体育館などしーんと静かな場所で粛々と行われる日本の選挙とはやっぱりちがうなー。2019年の大統領選のときはたまたまジャカルタにいたため、村の選挙の様子を見たのは今回は初めてだったので、面白かったです。

さてはて3候補のうち一体誰が次期大統領になるのか。外野から見ていても無党派層は選ぶのが難しそうなラインアップだったけど、どういう結果になろうとも、インドネシアに住む外国人として、インドネシア国籍の子を持つ親として、「Indonesia Maju (インドネシアよ、進め)」を着実に進められる政治が行われることを期待します。

…今日のGoogleのロゴがちゃんと大統領選デザインでかわいくて、どこかに残しておきたかったので、こうやって雑感を書いてみました。

神器

2023年12月1日

ここ数日のわたしの悩み。
それは、蚊。

遅まきながら今年も本格的な雨季に入り、雨とともに蚊が一気に増えました。意外なことに、私が住んでいるエリアでは蚊が少なく、特に乾季はほとんどおらず、ここ半年間はかゆみや音に悩まされることなく快適に過ごせていたのですが…。連夜、寝ているあいだに何か所も刺され、かゆみで目が覚め、日中寝不足という状況です。

インドネシア在住日本人のなかで定番の謎トリビア。
「インドネシア人よりも日本人の方が蚊に刺されやすい」。
我が家はまさにこれで、100%日本人のわたしがいちばんの被害者。同じ部屋でいるのに、パートナーや子どもをスルーしてわたしの方に寄ってきます。

蚊対策として、シトロネラを焚いたり、蚊避けオイルを塗ったりしていますが、一番頼りになるのは、何と言っても虫ラケット。コンビニや電気屋で600円くらいで売られてる優れもの。電流でバチっと一発。素手で挑むよりも成功率がグンと上がるんです。
近ごろは毎日必ず充電し、部屋移動のたびに持ち運んでいて ( なんなら車の中にまで持ち込んでいます )、スマホと同格のポジションまで格上げです。もうすこしコンパクト化・軽量化・必需品として愛せるようなデザインにならないものか。共同開発したいくらいです。

ああ、今夜は蚊に起こされることなく、安眠できますように。

タイムトラベル@Rempah Asia

2023年9月28日

つい先日たまたま前を歩いて初めて気がついたお店。
くたびれた外観とフライパンを振るう音が外まで響いていて、「あっ」と思ったんですよね。B級エスニック臭がハンパなくて。

それから数日後、機会があって行ってみると、やっぱり正解。マレーシアの甘いミルクティー ” テータリッ ” もトムヤム風ナシゴレンも最っ高にうまい。

扇風機しかない熱のこもった店内で、汗をかきながらどこか異国風のスパイシーなごはんをかきこむと、若かりしころ、無目的が目的だった放浪旅にタイムスリップしたかのような心地にしてくれる。なんなら風に吹かれたら飛んでいきそうな2階に上がれば、特にどこにも行っていないのになぜか書くことが尽きなかった旅日記をひたすら書いている “ あの頃の” 自分がいてそうな感じ。

ジョグジャカルタにこんな本場のアジア料理のお店があったなんて。
歳をとり、衛生的でオシャレなレストランで食べることを覚えても、自分の根幹はやっぱりこういうアジア食堂に震えるんだなーと。

ジョグジャカルタ市北部、ボロブドゥール行きのバスが発着するジョンボール・バスターミナルすぐ近く。

( ちなみに店名のRempahとは、インドネシア語でスパイスという意味。店の名前も気に入っています )

Watering is Meditation

2023年5月4日

ここ数ヶ月、増え続けているマイフェイバリッツ。
コーデックス、エアプランツ、サボテン、ユーフォルビアから入り、今のブームはカルジューム、ベゴニア、アロカシア。
大小含め1ヶ月10鉢前後のハイペースで増え続けています。

朝5:30と夜の植物観察と水やりの時間は私にとってまさに ” Watering is Meditaion ”。何人にも邪魔されたくない神聖な時間です。

わたしが初めてインドネシアに来たときに驚いたことの一つが、どんな小さな家でも軒先に鉢植えがあり、ドライブしていると植物屋がたくさんあったこと。今では多種多様な植物がオンラインで販売されています。希少種はそれなりの金額ですが、わたしが欲しいと思うようなものは1苗30~450円ほど。熱帯で植物が育ちやすいというのも手頃な価格に影響しているのかも。インドネシア万歳!

あともう一つ面白いなと思ったのは、用土として米の籾殻とヤギの堆肥が一般的なこと。いかにもインドネシア的で、サスティナブル (笑)。

すごいペースで増えた植物で、もはやテラスの地面に置き場所なし。かくなるうえはハンギング。ということで、近日中にこちらでも「シカの角」と呼ばれているビカクシダが届きます。

大天敵の放し飼いのニワトリ、野良猫、そして3才になる次男と攻防しながら、グリーンに囲まれた生活を楽しんでいます。