冠婚葬祭

2019年3月9日

この週末、結婚式とお葬式がありました。

こちらでは日本のチャペルや葬儀場のような結婚式・お葬式の専用会場はなく、多くの人が自宅や村の広場で行います。
会場の設営は村の男の人たち、料理や給仕は村の女の人たちが担います。

結婚式
① 結婚の日取りはカップルが所属する宗教の関係者によって最良の日が選定されます。※現行の憲法では同宗教同士の結婚しか認められておらず、異宗教カップルはどちらかが結婚前に改宗しなければなりません。
② 式の最初に結婚の儀が行われ、役所の人の前で結婚宣言をし、書類に署名します。結婚の儀には親族や親しい人のみ列席します。その後、写真撮影やお色直しなどを挟みます。その後は村の人や知り合いがお祝いに来ます。
③ ほとんどが立食バイキングで、日本のように参列者全員分の椅子があるわけではありませんし、席が決まっているわけでもありません。
④ 新郎新婦にはナシ・クニンが用意されます。
⑤ 親族以外の列席者は好きな時間に来て好きな時間に帰ります。また招待状がなくても参加可能です。
⑥ ご祝儀または贈り物を持っていきます。ご祝儀の額は縁起がいい額・わるい額があるわけではなく、参列者の自由です。
⑦ 参列者の服装に決まりはありません。多くの人はバティックを着用しますが、普段着で来る人もいます。
⑧ 結婚式代は両親持ちでカップルが負担することはほとんどありません。

お葬式
① 故人の宗教に準じて式が行われます。
② 最短3日、最長7日です ( 正式なのは7日。短縮系が3日です )。その後も40日後、100日後、1年後と式があります。
③ 香典またはお米や食用油などを持っていきます。
④ 参列者の服装に決まりはありませんが、イスラム式のお葬式の場合は男性はイスラム帽着用、女性はヒジャブ ( 髪を隠すカバー ) 着用です。
⑤ 土葬です。一人一人お墓があります。

結婚式は仕事上付き合いのある人の式で、今回はお嫁さんの実家で行われた式に参列しました。衣装はイスラムと洋式の折衷でした。この式から2週間後、今度は彼の実家でまた結婚パーティーがあるそうです。

お葬式は自宅裏のお婆さんのお葬式でした。お婆さんはイスラム教、他の家族は全員キリスト教という宗教構成のご一家ですが、お婆さんの宗教に則りイスラム式のお葬式でした。3晩連続でモスクから人が来てコーランを詠み、その間に親戚や知人友人・村の人が弔いに来ていました。