AADC

2020年2月17日

インドネシアでは誰もが知る映画『Ada Apa Dengan Cinta』。各ワードの頭文字をとって、「AADC」と呼ばれています。
題名に入っている、Cintaとはインドネシア語で ” 愛 ” という意味なのですが、同時に主人公の女の子の名前でもあり、映画の題名は2つの意味 ( 字面どおりなら「愛とは?」、主人公の名前の方で読むなら「チンタに何があったのか?」) を含ませています。
2002年の『Ada Apa Dengan Cinta』は社会現象となるほど大ヒットし、2016年には続編の『Ada Apa Dengan Cinta 2』が同じキャストで製作されました。

昨夜と今夜、2夜連続でTV放映されていたので、バタバタしながらのながら観となってしまいましたが久しぶりに観ました。

『Ada Apa Dengan Cinta』は利発で人気者の女子高生チンタと同じ高校に通う影のある男の子ランガの恋模様だけではなく、友情や社会情勢 ( 家庭内暴力問題や政治体制批判をした人の末路 ) が描かれています。チンタを演じた女優さんの眩しいまでの瑞々しさとランガの冷酷な美少年ぶりが浮き彫りになっていて、同時にジャカルタでの高校生活の様子が観られて興味深いです ( 初めて観たときは主人公たちが車で通学しているのにびっくりしました )。

続編『Ada Apa Dengan Cinta 2』はすっかり大人になったチンタとランガがジョグジャカルタで再会する物語です。残念ながら俳優自身の強烈な個性は高校生役だったころと比べて失われてしまっていますし、物語も普通の恋愛ものなのですが、何よりも「舞台がジョグジャカルタ」ということで観ていて飽きません。映画のなかでは、ボコの丘チキン・チャーチが出てきます。

ちなみに、この映画は日本でも邦題『ビューティフル・デイズ』『再開の時~ビューティフル・デイズ2』として配信されていますので、日本語吹き替えや字幕で観られます。ご興味のある方はぜひ探してみてください。