ボロブドゥール・ライフ」カテゴリーアーカイブ

風物詩 – インドネシア独立記念日 –

2019年7月26日

8月17日はインドネシア独立記念日です。

1945年8月17日に、後にインドネシア初代大統領となるスカルノさんが副大統領となるハッタさん立会いのもと、ジャカルタでインドネシアの独立を宣言した歴史的な日です。

長らく外国勢力の支配下にあったこの国にとって、独立記念日はとても重要な日なのです。

7月中旬になると町のあちこちでインドネシア国旗や国章のガルーダが入った旗が売られ、官公庁だけでなく一般の家や商店でも旗が掲げられ、町中が赤と白に染まります。

女性専用駐車スペース

2019年7月13日

今日は1日オフだったので、家族とジョグジャカルタのAmbarrukmo Plaza というショッピングモールに行って来ました。

お昼前なのにすごい人出で駐車場もほとんど空きスペースがなく、グルグルグルグル何周も地下駐車場の中を空きを探して走っていると、モール入口の近くに何やらピンクの看板を発見。
近づいて見てみると、“ Ledies Parking “の文字。

…なんのためなんだろう。
…なんで女性なんだろう?
…駐車場の場合、「女性」の定義は一体なに?女性ドライバー?車の中は全員女性?

Ledies Parking エリアもすでに満車。係員がいないのに、女性専用って誰がチェックしているんだろう…。そこでしばらく観察したかったのですが、遺憾ながら叶わず、どんな人たちが停めているのか追跡できませんでした。

店としては色んな議論の末に設けた女性専用駐車スペースなんでしょうが、わたしにとっては謎度の高い珍サービスのように見えました。

大統領選⑤

2019年6月28日

裁判所で審理を行なっていた大統領選の勝敗について、昨夜6月27日の夜に結果が公表されました。「不正があったので選挙のやり直しを」と訴えたプラボウォ氏の請求は棄却され、ジョコ氏の再選が確定しました。

裁判官9人による結果発表は昼の12:30に始まり延々と判決文を読む様子が放映され、夜になってようやく結果発表となった次第です。

今のところ、敗戦が確定したプラボウォ氏側の次なる動きに関するニュースは出ていませんが、このまますんなり終わるのか、インドネシア大統領選の行方や、いかに。

18℃サンライズ

2019年6月22日

1年を通して最低気温・最高気温ともほぼ横這いのジャワ島でも、微妙ながら寒暖の差はあります。暮らしてみて、その微妙な差が体感では結構ちがうことを実感しています。

南半球にあるので夏が一番涼しい時期です。日中の暑さはそう変わりませんが、朝晩の空気が冬とは違いキーンと冷えます。

ここ数日の朝4時の気温は18℃。
今日はボロブドゥール寺院サンライズに行ってきたのですが、私のいでたちはと言うと、
上は、ユニクロのヒートテック + チュニック + カーディガン + ユニクロのライトダウン。
下は、厚手のレギンス + ジーパン。
足は、厚手の靴下 + スニーカー。
南国のイメージとはほど遠い、完全防寒スタイルです。

まあ、こちらに住み始めてから徐々に皮膚感覚が現地化してしまった私と日本から来られる方との気温の感じ方は違うとは思うので、ヒートテックやダウンは大袈裟かもしれませんが、6月中旬~9月上旬までのサンライズ鑑賞は長袖があった方がいいのは確実です。あと素足にサンダルではなく靴のほうがいいと思います。なんせ寺院の上で太陽が出るのを小一時間じーっと待つので。

ちなみに今朝はかなり靄がかかっていて辺り一帯がオフホワイトだったのですが、太陽はちゃんと顔を出してくれました。
寒いなかじっと待った身には太陽の暖かさが沁みわたり、太陽の偉大さを実感できました。

大統領選④

先月21日に正式な選挙結果が公表されたインドネシア大統領選。
現職のジョコ・ウィドド氏の続投決定を以って終了かと思いきや、なにやらキナ臭い展開になってきました。

対立候補のプラボウォ氏が選挙不正があったとして選挙結果発表直後に大都市でデモが起こったのですが、抗議活動が収束したところでレバラン休暇に入りました。このまま終わるのかと思いきや、レバラン休暇が明け、社会が正常に動き出したところで、プラボウォ氏側が裁判所に持ち込んだのです。
プラボウォ氏は不正があったとされる地域での投票結果を無効とし、再投票を要求しているそうで、現在、裁判所で審理中です。
報道はこの件で持ちきり。インドネシア全国民が固唾を飲んで趨勢を見守っています。

インドネシア大統領選、フィナーレはまだまだ遠いようです。

Idul Fitri

2019年6月4日

1ヶ月間続いたラマダン ( 断食月 ) が終わりました。
明日・明後日は イドゥル・フィトゥリ Idul Fitri というラマダン明けのお祝いの日となり、「レバラン Lebaran」と呼ばれる長い休暇に入ります。

この イドゥル・フィトゥリとレバラン休暇は日本のお正月に近いです。インドネシアにとってはこのレバラン休暇が唯一の長期休暇となり、軍・警察・病院・公共交通機関・メディア・レジャー以外の産業はほとんどクローズ。昔の日本みたいに社会全体がお休みとなります。 続きを読む

大統領選③

2019年5月21日

4月17日に行われたインドネシア大統領選の正式結果が今朝、政府から発表されました。

現職のジョコ氏 得票率55%
対立候補のプラボウォ氏 得票率45%

ということで、ジョコ氏の続投が決まりました。

投票後すぐの開票結果が僅差だったため、インドネシア全土のみならず在外公館からも票をすべてジャカルタに集め数えていたたため、投票から1か月以上も時間がかかったそうです。

昨年から始まった大統領選という一大イベントこれにて閉幕かと思いきや、いやいやまだまだ。
集計不正があったと訴えるプラボウォ支持者はジャカルタやスラバヤなどの大都市に集結し大規模デモを行うという噂があります。

若い人が多いインドネシア。
日本という円熟しきった国と比べると若いな~と思うこともありますが、みんなで国を作るというものすごいポジティブなエネルギーを感じた大統領選でした。

サフール サフール

2019年5月6日

こちらでは今日からラマダン ( 断食月 ) に入りました。イスラムの数ある習慣の中でも有名なアレです。有名ではあっても、内容はよく知らないという方もいるかと思うので、簡単に紹介すると、

①1日ずっと食べないのではなく、日が出ている間のみ飲食を控えます※。飲み物もダメです。逆に日が沈んでいる間は飲食自由です。
※正確に言うと、1日5回あるお祈りのうち、1回目のお祈り~4回目のお祈りの間、絶食します。
②外国人はじめ異教徒は断食を強制されません。インドネシア人キリスト教徒やヒンドゥー教徒は断食しません。
③イスラム教徒でも子どもやお年寄り、病人、妊娠中・授乳中・生理中の女性、旅行中の人は対象外です ( 生理や旅行が理由で断食をしなかった人は生理や旅行が終わった後に改めて断食します )。
④ 毎日きちんと断食を続ける人もいれば、イスラム教徒でもしない人もいます。しない人が一定数いるので、イスラム教徒が殆どの地域の食堂でも日中も営業しています ( カーテンやブルーシートで入口や窓を覆い、中が見えないようにしています )。
⑤イスラム暦に基づくため毎年時期が変わります。

この時期は通常期は1日に5回聞こえてくるアザーン ( お祈りの時間を告げるモスクからの放送 ) のほかに、断食直前の食事時間を告げるサフール Sahur という放送が夜明け前の3時くらいにあります。「サフール サフール」と朝から大音響です。

今日から30日間、断食月です。

Era Reiwa

2019年5月1日

日本は新元号の話題でもちきりですね。

こちらジャワ島でも新聞・テレビ・ネットニュースなどあらゆるメディアで『日本では5月1日から新天皇 Naruhitoによる令和時代が始まった』とたくさん報道されているので、多くの人が「Reiwa」「Naruhito」を知っているようです。

特にジョグジャカルタにも「王家」というものがあるので、こちらの人にとって王の代替わりというのは、わりと身近に実感できることのようです。

簡単に比較できるものではないですが、先日あったインドネシア大統領選は日本でどれだけ報道され、どれだけ一般の日本の方が知っているんだろう…と思うと、日本とインドネシアは互いの国への関心度が大きく違うんだなと感じます。

令和時代には日本とインドネシアがもっと交流を深める時代になればいいなと思います。

禁制品

2019年4月25日

前厄の私を慮った母が京都の神社で厄祓いのお守りを買い、EMSで送ろうとしたところ、郵便局の人から「お守りは禁制品なので送れません」と言われたそうです。

かつて化粧品を送ってもらおうとして、NGが出たことはあったのですが、お守りもダメなんだとちょっと意外に思いました。

母からの禁制品リストを見ると、バティックを施された布物やサロン ( 腰巻き ) もリストアップされています。インドネシアならではですね。

ちょっと面白い発見でした。

厄祓いのお守りはとりあえず母の手元に置いておいてもらうことにします。どうかこのお守りの効力が海を越えてボロブドゥールまで届きますように!