姪の結婚式のため、東ジャワのマランに行ってきました。
幼子2人を連れての強行軍な旅は、準備段階からカオス、車中でもカオス、ホテルでもカオス、結婚式でもカオス。せっかくマランまで行ったのに、マランのローカルフードにトライできたわけでもなく、観光地に行けたわけでもなく、2日間のほとんどを車中で過ごしたわけで、家に帰り着いたときは疲労困憊だったのですが、今となるとなぜか旅らしい旅だったなと感じる奇妙な2日間でした。
1月8日
とにかくこの日は最初からカオスな1日でした。
答えを先延ばしにするのが性分のパートナーが式に参加するのを決めたのは当日の朝10時。次男がぐずり続けるなか、何とか準備をし、昼前に出発。高速のインターがあるボヨラリまでの山道を走っているあいだ、ぐずり続ける次男に加え、長男がお気に入りのオモチャを家に忘れたと号泣し出し、「もう今回は行くのをやめよう」という言葉が喉元まで込み上げました…。
長男をなだめるために車を停めたところにミー・アヤムの露店があったので遅めの昼食。歩道に敷かれた茣蓙の上で遊ぶと子どもたちの機嫌も戻りました。午前から続いたカオスのおかげか、何の変哲も無いミー・アヤムがとても美味しく感じられました。
高速に入ると子どもが寝てくれたので、今夜の宿探し。目星をつけていたホテル数軒はすでに満室。マラン市中心部の3つ星級・4つ星級のチェーンホテルは部屋が狭いわりにジョグジャカルタやスラバヤのホテルと比べて値段が高く、なかなか決心がつかないままズルズル。結局、 夜になってAtria Hotel Malang のホームページでラストミニッツセールのデラックスルーム 26平米 約4,000円を選びました。マランに入り、子どもたちがまた寝入っていたので、マラン発祥と言われるSTMJを飲みました。これが今回の旅で唯一味わえたマラン名物です。歩道に座り、行き交う車をぼんやり眺めながら飲んだSTMJは熱くねっとりと甘くピリッと辛く、なんだかとても旅気分に浸れました。
その後、ホテルに入ったのは夜9時半ごろでした。ラストミニッツセールのプランには朝食有無の記述がなく、価格から朝食はついていないだろうなーと思っていたのですが、チェックイン時に「朝食付きです」と言われ、ちょっと疲れが和らぎました(笑)。でも…車でたっぷり寝て充電満タンな子どもたちのキラキラした目と部屋に入って秒で寝たパートナーのイビキ…。嗚呼、カオスは続く…。
1月9日
いつもより3時間も遅く寝たのに、いつもどおり5時半に起きた次男。いつもはなかなか起きないのに、なぜかパッと6時半に起き、プレイグラウンドに行きたいと言い出した長男。まだまだ爆睡中のパートナー。カオスは続いていました。仕方ないので2人を連れてホテルを探検。プレイグラウンドをはなかったけど、ロビー近くにキッズスペースがあり、ブロックやチェスで遊ぶことができました。9時半ごろに朝食を終えて部屋に戻ってきたら、すぐに次男が寝、パートナーも「結婚式は午後からでいい」と言って再びベッドへ…。結局12時までホテルで過ごし、チェックアウト後もマラン市内を車でちょっとうろうろした後にようやく結婚式へと向かいました。
姪の結婚式は結婚専用の式場で行われていました。ジャワの結婚式は日本の結婚式とちがい、出入り自由。招待状には「ご出席・ご欠席」欄はなく、みんな都合の良い時間に来て、新郎新婦と写真を撮り、ビュッフェ形式の食事をした後に帰ります。式としては朝に結婚書類に署名などをする儀式があり、そのあとはひたすら参列者との挨拶や写真撮影に時間が使われます。ふつうは近しい親族は朝から参列するものなのですが、今回は5歳と1歳半の子どもには長すぎると思ったので、昼からちょろっと顔を出す程度とさせてもらいました。案の定、式場に入ると長男は大好きないとこのお姉ちゃんに会えてテンションMAX、次男は知らない人がたくさんいて大泣き…。実質の滞在時間は1時間半でしたが、わたしにはすごーく長い時間のように感じました(笑)。
式が終わると自由解散、親族も三々五々帰途へ。わたしたちも午後3時には式場を出発しました。帰りは子どもたちは比較的静かにしていてくれたのですが、バトゥ経由で帰ろうとしたところバトゥが大渋滞 ( バトゥはマラン郊外の観光エリア。大型テーマパークや博物館があり、パラグライディングなどの山のアクティビティもあります。コロナ以前とまではいかなくても日曜日は国内旅行客でかなり賑わっているようです )でUターンを余儀なくされ、マランから高速に入ったのがすでに4時半。そのあと、スラバヤ付近の分岐点で2度間違え、中間地点のンガウィのレストエリアで夕食を食べたのが10時 ( レストエリアには食堂やコンビニが入っていて24時間営業。今回はチェーン店のファミレスで食事をしましたが、サービスも味もダメでした(笑)。レストエリアでもやっぱり個人経営の小さなお店の方が頑張ってます )。そこからさらに走り続け、我が家に辿り着いたのは日が変わった午前2時。
次の日にどうしても延期できない用事があったので無理くり帰ってきましたが、本当はせっかくマランまで行ったので3泊ほどしたかったなー。でも好きな音楽を聴きながらドライブして、疲れすぎてハイテンションでパートナーと語って、子どもたちと一緒にお菓子食べて。なーんにもしてないのに、印象深い旅だったなー。