2018年7月25日
ジョグジャカルタには日本の食材を売っているお店がありません。
…正確に言うと、シンガポールのキッコーマンが作った醤油や上海で作られたうどん玉や怪しいすき焼きのタレは売ってますが、だしの素とか味醂とか味噌とかを売ってる店はまだありません。
ですから、我が家にある日本のものは母からの救援物資かお客様からの頂き物です。
先日、ジャカルタ在住のお客様から日清焼きそばU.F.O.をいただきました。
さっそく夜食としていただこうと蓋を開け、薬味の小袋の封を切ろうとして「あ!」と思ったんです。手で切れる!
焼きそばの昔懐かしい味にも震えましたが、この “ 手で切れる ” にも感動しました。いやー、日本企業の努力!素晴らしいです。日本にいるときは、手で開封するのが当たり前すぎて気付きませんでしたが、わざわざハサミを使わなくていいこの技術はすごい。こちらでは、どのブランドでもハサミじゃないと開けられません。そして液状の調味料が多いのでハサミの刃にべったりつくんです。大した労力ではないですが、手で開けるのと比べると雲泥の差です。
こちらに住み始めて、小さなことのなかから日本の良さに気づくことがちょくちょくありました。どちらかというと、日本にいたころは日本の悪いところばかりが目に入り、ちょっと日本に疲れていた私にとって、自分の国を見直すことができるのは、ありがたい副作用です。
日本の、日本人の、“ かゆいところにまで手が届くサービス ” はこの旅行の仕事でも十分活かせられるはず。日本で育ったからこそ自然に身についた(であろう)姿勢は、ここボロブドゥールに住んでもいつまでも忘れずにいたいなと思っています。