【トリビア】《 ジャワ 》島の名前

“ ジャワ ” という言葉の響きが好きです。エスニックでノスタルジックで旅情たっぷりで。

昔から海洋交易の要所として文明が根付いたこの島が “ ジャワ ” と名付けられたのは遥か昔のことだったようです。
サンスクリット語で Jawaとは「大麦」という意味だそうで、インドから紀元前後に入植した人々が豊かな土地を指してJawaと名付けたのが始まりだそう。
古くから文化があり、文字が存在したようですが、この島の古い歴史はジャワの人たち自身が書き残した史料が出て来ておらず、交易関係にあった外国の文献の記述から紐解いたものが中心です。およそ2世紀ごろの中国の史書には「大麦」「耶婆」「闍婆」( 耶婆・闍婆は、Jawaという音を漢字で表記したもの ) として、ヨーロッパの地理書には「Jaba」としてこの島が登場しているそうで、遠い昔々からこの島が “ ジャワ ” として世界に伝わっていたことの証左になっています。

英語ではJava。
インドネシア語ではJawa。
現代中国語では爪哇 ( 発音はZhǎowā。近現代の日本人著者が書いた本にもカタカナではなく「爪哇」と表記されています )。
うーん、やっぱり音もスペルもいいなー。