【お役立ち情報】言語について② ジャワ語

インドネシアの共通言語はインドネシア語。新聞・書籍・テレビ・ラジオ・学校教育・公の場でのスピーチなどは全部、いつでも、どこでもインドネシア語が使われています。

ですが、今現在でも日常生活では民族語を使うことも多いんです。
ジャワ島では、西部のスンダ語、中部を中心に広域にわたるジャワ語、東部のマドゥーラ語の3つが主な民族語といわれています。
ここではジョグジャカルタ・ボロブドゥールなどで一般的に使われているジャワ語について紹介します。

ジャワ語とはジャワ島に住むジャワ人の固有言語です。
古くから政治・経済・文化の中心であったジャワ島で優位民族であるジャワ人のこの言語をインドネシアの共通言語に推す声が過去にはあったそうです。最終的には、「どの民族の言語も共通言語としてはならない」ということでジャワ語が共通言語にはなることはありませんでしたが、もしもジャワ語が共通言語になっていたら大変だっただろうなと思います。

その理由は、なんせ難解な言語だから。
( と言っても、わたしはジャワ語は全然話せないので全部パートナーから説明を聞いただけですが  )
日本語のように複雑な丁寧語・尊敬語・謙譲語があり、しかも出身家庭のレベルにより使用可能な範囲が5段階に分かれていて、タイ文字やミャンマー文字のような固有文字を持っています ( ジャワ文字は今はもうほとんど使われていません。若い人たちは自分の名前をジャワ文字で書くのが精一杯だとか )。そんな複雑な言語を共通言語にされたら、非ネイティブスピーカーはたまったもんじゃないですよね。

ジョグジャカルタ・ボロブドゥールでは地元の人同士が話すときはジャワ語を使うことが多く、WhatsAppでもローマ字表記のジャワ語でやりとりしています。皆さんも旅行中に耳にする機会があるかもしれません。

最後にこれを言えば、大爆笑されること間違いなしのジャワ語を紹介します。

Lapopo = 大丈夫です、問題ありません。
謝られたとき、何かをお願いされたときに「 OK, lapopo 」という感じ使います。

Monggo = どうも、どうぞ、じゃあね。
別れ際に一言、「 Monggo 」。カジュアルでフレンドリーな場面でどうぞ。