【トリビア】《 ボロブドゥール 》パオン寺院とムンドゥッ寺院の謎

ボロブドゥール一帯やプランバナン一帯を中心に中部ジャワでは8世紀から9世紀にかけてジャワ仏教とジャワヒンドゥー教の最盛期を迎え、各地に大小様々な寺院が建造されました。

それらの寺院のほとんどは正方形の基壇を持ち、東向きまたは西向きに造られていることから、寺院建築において方角が重要な要素であり、方角を正確に測定できる技術があったことがうかがえます。

東向き・西向きがスタンダードななか、ボロブドゥールのパオン寺院ムンドゥッ寺院だけは北西を向いています。
なぜ?
一説には釈迦の生誕地 ( インド北部 ) を向いているとも言われていますが…。

そしてボロブドゥール寺院では、寺院そのものは東向きですが、北西部分に広い広場があり、基壇部分から大ストゥーパまで全容が見渡せる唯一のスポットであり、なおかつ、かつてはその場所に大ストゥーパから発見された未完の仏像が保管されていたといいます。

ボロブドゥール一帯では「北西」も何らかのメッセージが込められているようです。