スラウェシ島のスイーツ “ ピサン・イジョ ” でおつかれ

2022年4月19日

ジャワ島では4月あたまから断食月に入っており、今ようやく中盤に差し掛かりました。

断食月のあいだ、午後3時ごろになると路上にはいつも以上に多くの物売りが現れます。
そして市井の人々は夕方の断食明けまで時間つぶし兼夕涼みに家族や友達と外をぶらぶらし、路上の物売りからスナックやスイーツを買って帰るというのが定番の過ごし方です。

今年は家の近くの交差点に ” ピサン・イジョ ” というスイーツの販売車が来ています。日本語にすると「緑のバナナ」。蒸したバナナをパンダンリーフの粉で色付けた生地で包み、再度蒸したもので、ブブール・スムスムという面白い名前のジュナンの一種と一緒に食べます。このあたりではほとんど見かけませんが、スラウェシ島マカッサルでは、断食時間明けの食べ物として定番だそうです。

パンダンリーフの蛍光緑、いちごシロップのピンク、バナナの濃いイエロー、ブブール・スムスムの白と何ともインドネシアらしい極彩色のデザート。いちごシロップだけではなく、練乳もたっぷりなので、がっつりねっとりと甘い。太る原因だとわかっているけれど、子どもが寝たあとに密かに楽しむ背徳感と解放感が合わさってハマっています。

販売しているおじさんは、昼のあいだに自分で全部作っているそうで、社会奉仕の一種として断食月のひと月限定で販売する予定だそう ( 断食月には営利目的ではなく、ボランティア精神で活動する人も多く、このピサン・イジョおじさんは、交差点脇のモスクにピサン・イジョを寄付していました )。タッパーにたっぷりと入ってたったの7,000ルピア ( 約60円 )。あと半月、後悔のないように楽しみます!