この本はボロブドゥールに魅せられた作者の情熱の結晶です。
それも、とても純度の高い結晶です。
” ボロブドゥール ” という名前の語源やボロブドゥール寺院の建築構造・歴史、そして第一回廊の釈迦の生涯が描かれたレリーフを写真の紹介などボロブドゥール寺院のすべてを詳しく深く説明しています。
学術的すぎてチンプンカンプンな部分もあるのですが、ボロブドゥール寺院をより深く知るための最高のガイドブックです。
ボロブドゥール寺院をじっくりと見学する予定の方はぜひこの本を片手に訪れてみてください。
一番最初に収録されている「南海に国あり。名付けてジャヴァと言う」から始まる大谷光瑞寄稿の文章も一読の価値あり。