【おすすめ本】マレー蘭印紀行 ( 金子光晴 ) 根っからの根なし草で大正から昭和にかけてアジアやヨーロッパを旅し、独特の作品を発表し続けた詩人・金子光晴。 この本には彼が昭和初期に、当時 ” 蘭印 ( オランダ領東インド ) ” と呼ばれていたジャワを旅した時の紀行文が収録されています。 金子光晴しか紡ぎえない言葉たちが散りばめられ、当時の熱帯地方の倦怠感・厭世感にどっぷりと浸ることができる一冊です。 金子光晴が見たジャワ。吸い込まれて二度と戻って来れないような奥深さがちょっと怖いけど、一度体験してみたいなあと読むたびに思います。 関連