( 英: Sam Poo Kong Temple, Gedong Batu Temple、イ : Sam Poo Kong, Klenteng Gedong Batu )
別名、グドン・バトゥ寺院。
スマランで一番古い寺院。
今は中国寺院として知られているが、もともとはイスラム教のモスクとして建てられたもの。
お祀りされているのは中国は明王朝時代の役人・鄭和 ( ていわ )。
本名を馬 三保と言い、この寺院の名前は彼の本名から来ている。
中国南部の出身で、イスラム教徒。明王朝が鄭和の生誕地を攻略した際に捕虜として捕えられ、宦官として王宮に仕えるようになり、頭角を現す。出世した鄭和は王の命令により何度も海を渡り各国を訪れることになり、ジャワ島にも何度か来航。来島時、ジャワ島で内戦があり、それを平定したという逸話が残っている。
当時はまだジャワ島にイスラム教は入っておらず、ジャワ島に初めてイスラム教の存在を教えた人だともいわれている。また彼の船団の一部がジャワ島に残り、これが現在の中華系インドネシア人のルーツだとの説もある。
この寺は、1406年に鄭和が初めてジャワ島を訪れたときに祈りの場所として最適な洞窟を発見し、イスラム教の祈祷所としたのが始まりと言われている。鄭和がスマランを離れた後、残った中華系の人々が鄭和を祀り、中国寺院へと変貌した。
スマランには今でも中華系の人口比率が高く、この寺は彼らにとって祈りの場となっている。
【 基本情報 】
入場料 | Rp 30,000 |
営業時間 | 6:00 ~ 20:00 |
【 行き方 】
公共の交通機関はありません。