【トリビア】《 ソロ 》豆知識

ここでは、ソロ ( スラカルタ ) に関するトリビアをいくつかー。

①ソロ Solo とスラカルタ Surakarta
ガイドブックや地図を見ると「ソロ」と「スラカルタ」が併記されていることが多いです。
1745年、それまで「ソロ」と呼ばれていたこの町に王都が遷ってきたときに「スラカルタ」と名前を変えました。現在でも行政上の正式名称は「スラカルタ」です。
でも「スラカルタ」と呼ばれることは、あまりありません。「スラカルタ」になってからもうすでに250年も経っているのに、今でも昔の地名「ソロ」がこの町には定着しています。

②ソロ第2の王家マンクヌゴロ家
2019年2月現在、マンクヌガラ9世が当主です。
このマンクヌガラ9世、最初の奥さんはインドネシア初代大統領スカルノの3人目の娘スクマワティ・スカルノプトゥリさん。彼女との間に1男1女をもうけますが、後に離婚。離婚後に別の女性と結婚し、2人目の奥さんとの間にも1男1女をもうけています。現在は2人目の奥さんとその子ども、そして1人目の奥さんとの間の息子さんと一緒にマンクヌガラン王宮で暮らしているそうです。
マンクヌガラ9世は1951年生まれ。代替わりがそろそろ…というところまで来ています。マンクヌガラ王家では長男が跡継ぎとなることが慣例だそうです。ということはスカルノの血を引いた長男が当主になる可能性が高いということ。
現在はマンクヌガラ王家に実際的な政治権力はありませんが、その椅子にスカルノの末裔が座ることになるとすれば…。歴史は面白いなと思う次第です。

更新 ( 2022年3月 )
2021年8月にマンクヌガラ9世が逝去されたため、2022年3月10日にマンクヌガラ9世の次男が24歳という若さで次期当主マンクヌガラ10世に任命され、3月12日に伝統的な戴冠式が執り行われました。
当主の選定にはすったもんだがあったと言われていますが、スカルノ大統領の血がマンクヌゴロ家に入ることは一旦見送りとなりました。
マンクヌガラ10世が平服で王宮の床に直に座って、テレビインタビューに答える姿はまさに現代の若者。今後はマンクネゴロ家の発展のため、伝統を残しつつも、新しいことにも挑戦していきたいと語っていました。

③ジョコ・ウィドド大統領のホームタウン
今でもよく報道でジョコウィ大統領がソロに戻り休暇を過ごす様子が報道されます。
彼はソロ市政から身を立て、インドネシア国政のトップまで上り詰めた人。町を走っているとジョコウィさんの似顔絵が壁に描かれていたりします。
彼の長男が次期ソロ市長選に出馬する意向だそうです。

④バティック会社ダナル・ハディの秘話
アンティークバティックの収集家としても名高く、最大手のバティック会社ダナル・ハディを一代で興したやり手のビジネスマンでもあるサントサ氏。
実は彼は大の愛妻家でもあります。屋号のダナル・ハディは彼の奥さんの名前と奥さんのお父さんの名前を組み合わせたもの。そして初期のころのロゴは大ぶりなサングラスをかけた奥さん。ジャワ島各地にショップを展開していますが、工場は本拠地ソロのみ。