【旅日記】2023年7月3日 ジョグジャカルタ バティック紀行 ( 同行 )

当社オリジナルツアー ” ジョグジャカルタ バティック紀行 ”。バティックだけにフォーカスした特殊ツアーです。コロナ明け初めてのご予約をいただいたので、意気揚々と同行してきました。
今回のお客様は日本で着物のお仕事をされている方。帯にバティックや東南アジアの布を使うことがあるため、バティックの製作過程を見ることと理想的な布があれば購入すること両方を目的にご参加くださいました。また、20代のころに旦那さんのお仕事の都合でジャカルタに2年ほど住まれていた経験があり、バティックネタ、インドネシアネタ、その他色々なネタで話に花が咲き、あっと言うまに時間が過ぎた1日でした。

8:45にマリオボロエリアのホテルにお迎えし、まずはバティック博物館へ。私設博物館でありながら収蔵数が多く、100年もののバティックやジャワ中部だけではなく北海岸のバティックを含めて体系的に学べる施設です。コロナ前もそうでしたが、いつ行っても他に見学者がおらず(笑)、ゆっくり見られるのも◎。
博物館の後は郊外へ走り、まずはチャップ ( スタンプ ) バティックの工房が多いエリアへ。暦上では乾季なのに、生憎の雨。薄暗い工房のなかで、ちょっと恥ずかしそうに作業を見せてくれたお兄さんや人懐っこく次から次へと布を出して見せてくれるおかあさんとの交流もジャワらしさに満ちた時間でした。

ちなみにバティック布を買うときは、
①必ず広げて、光に晒し、布そのもの ( 穴が空いていないかどうか) やバティックの質 ( 表裏バティックを施しているのかどうか ) などを確認すること
②広げた布はたたまずに返すこと ( 工房により決まったたたみ方がある )
が大切なポイントです。
あとは、値段交渉。ほとんどの工房では値札が付いていません。まずは気になった品の値段を聞き、そこから「少し安くならない?」と聞いていきます。
今回は2点購入した工房では合計金額からRp 50,000ほどオマケしてくれました。

お昼ごはんは、工房で教えてもらった地元のレストランで鶏料理。鶏1羽と空芯菜炒め、テンペ・ゴレンなどを頼み、ドライバーさん含めみんなでシェアしました ( 一人あたりRp 45,000ほど )。

その後は手書きバティックの村へ移動。
手書きの様子も見せてもらい、工芸品と言っても過言ではない惚れ惚れするような布を見せてもらいました。1枚8,000〜10,000円ほどはしますが、1枚仕上げるのに3ヶ月ほどかかることを思えば、むしろお手頃な価格なのでは?と思えます。

本来ならこの手書きバティック村でこのツアーは終わりですが、帯にするには4m欲しいのでメーターあたりで買える布をということで、ジョグジャカルタ市内に戻った後、布地屋さんが軒を連ねる通りへ。ここはインド系の方が経営している店が多く、お香が焚かれていたりガネーシャ像が置かれていたりする、ジョグジャカルタのなかでもちょっと異質の場所です。バティック柄の布(バティックではなく、プリント)は1m Rp 60,000〜でありました。

今回の戦果、お客様が6点、わたしが1点、そして何とドライバーが12点!後から聞くと、下書きしかしていない状態のものを数十枚購入したそう。自宅で奥さんと自分で蝋つけして染めて、シャツに仕立てるそうです。筋金入りのバティッカーだったことが判明しました(笑)。