【旅日記】2023年7月11日 温泉旅行バトゥラデン、グチ4日間

翌週から始まる新学期。子どもの小学校が始まったら平日には出歩けなくなるので、今しかない!ということで、5月末からどこか行こうと話していた家族旅行を急遽決行。行先は、西ジャワ州との州境近いバトゥラデンBaturradenとグチGuci。火山の麓にあたり、山の景色と清涼な空気、そして何といっても温泉プールを満喫する計画です。
…と言っても行先を決めたのは旅行2日前。下調べなし、ノーチェックのぶっこみ旅。でもそれはそれで予備知識なしのなか、初めて行く場所への旅は、それだけでワクワク。ジャワ島にはまだまだ私の知らない面白い場所がたくさんある。それを確認できた旅でした。

1日目 
7:00ごろには出発しようと話していたのに、現実は9:30前にようやく出発。のっけから蹴躓く定番の流れで旅行開始です。パートナーが運転する自家用車でウォノソボWonosobo、バンジャルネガラBanjarnegaraという山間の道を西進。本当はもう少し先の町ソカラジャSokarajaで名物料理を食べるつもりでしたが、お腹が空きすぎて、途中の食堂で一般的な白いごはん+好きなおかずのワンプレートをお昼に食べ、その後も西進。今回の目的地である中部ジャワで一番高い山、スラメッ山 Gunung Slematが見えてきたところで進路を北へ。15:00ごろにバトゥラデンのホテルに着きました。
ホテルは Grand Kanaya Baturraden。ぱっと見、中学の時に泊まった地方の合宿所みたいな感じの冴えない外観ですが、サービスも部屋も宿泊料金から考えると申し分なし ( デラックスツインにエキストラベットを入れて朝食付きでRp 550,000 )。各部屋にバルコニーがあり、スラメッ山を望めます。まずは、プールとプレイグラウンドで子どもたちを遊ばせ、あとは部屋でのんびり。夕食は、ホテルから徒歩1分のところにあるローカル感満載の食堂で。アヤム・ゴレンテンペや空芯菜炒めのセットメニュー一択しかなく、煌々とそこだけ明るい電灯1個の部屋でおじちゃんとおばちゃんがTVを観ている隣で食べる、食事というより “ 体験 ”。地元テイストの超絶辛いサンバルで、寒冷地にいるはずなのに、うっすら汗ばみながら食べたました。
夜は鳥の声や近くを流れる川の音を愉しみました (…と言いたいところですが、車の中でよく寝た子どもたちが夜遅くまでギャーギャー騒いでてせっかくの静寂を楽しむ余裕はありませんでした 涙)。

2日目 
朝5:30起床。パートナーや子どもが起きる7:00までコーヒーを飲みながらテラスでスラメッ山を眺めて過ごしました。赤道直下の気温19℃の朝の時間。寒すぎて凍えながらも、充実した静寂の時間でした ( この時間を使って、バトゥラデンという地名の由来を調べたところ、Batur=下僕とRaden=高貴な家庭の女性の悲恋から来ているらしい )。
朝食を食べ、9:30にチェックアウト。ホテルからすぐ近くのLokawaisata Baturradenというテーマパーク(?)に行ってみました。インドネシアあるあるの、何でもありのテーマパークで、ウォーターパーク・フォトスポット・簡易食堂・プレイグラウンド・滝なんかがごちゃっと一つにまとめられているところでした。正直、特に魅力的な場所ではなく、ただ漫然とひとまわりしただけでしたが、間欠泉とそれにかかる虹だけはとても良かったです。
バトゥラデン、昨日の夕方は閑散としていましたが、午前中には結構多くの人が来ていて、どうやら近郊の町プルウォケルトPurwokertoから日帰りでレジャーに来る人が多いようです。この観光地以外にも似たようなテーマパークやビュースポットなどがいくつかありました。実はこの後、硫黄泉の滝とその近くのコーヒー屋に行きたかったのですが、車では行けない急坂だったので、断念。次の目的地グチへと向かいました。グチはスラメッ山の反対側にあり、バトゥラデンからスラメッ山の麓を回り込むように走ります。グーグルマップでは2時間ほどと出ていたのですが、示された道が舗装されていないガタガタ道だったため、別の道を探したりして、ノンストップで走ってきっかり4時間かかりました。大半が山や小さな村を走ったので、車窓からの景色が常に移り変わり4時間のドライブでも飽きなかったです。
グチはテガル県に位置する温泉地で、温泉プールがある宿泊施設やウォーターパークがたくさんあり、日帰りや宿泊で温泉を楽しみに来る人が多いそうです。グチに入る時に入域料 Rp 10,000/名を払い、いざ今日のホテルへ直行!2泊するホテル Joglo Ageng Tegal – Guci が今回の旅の最大の楽しみ。山の中に突如として現れる洗練された温泉リゾート。大きな温泉プールと至れり尽くせりのサービスが売り。部屋の設備やアメニティーが充実していて、完全滞在型のホテルです。
午後3時にチェックインし、ホテルの前にあるカフェ Pinuju Kopi by Joglo Ageng で遅いランチ。すぐにホテルに帰り、プールへ。水温は35℃。温泉といっても無色透明無味無臭 ( スタッフに聞いたけど泉質は知らないと言われてしまいました。日本人っぽい感覚なのかな、泉質を知りたいと思うのは )。なので、いくらでも浸かっていられます。無上の気持ち良さ。大きなプールなので、他の宿泊客との距離が保てるのも大きな点です。暗くなるまでプールで遊び、夕食はホテルのレストランでいただきました。夜は気温16℃。ほとんど明かりのない山の中だからか、星が近く大きく綺麗に見えました。

3日目 
想像以上に充実した朝食ビュッフェでたらふく腹ごしらえの後、再びプールへ。正午前までプールで過ごし、お昼からちょっとお出掛け。…と言ってもウォーターパークとフツーの滝しかないようなので、テガル県の名物だというタフ・アチの揚げたてを食べて、テー・ポチと呼ばれるお茶を飲んでお出掛け終了。夕方までまたホテルのプールでのんびりホカホカ。夕ごはんはグチのローカルの人たちが行く食堂で食べたいということで、地元に人たちが住んでいるエリアに行き、アヤム・ゴレン、チャプチャイなど安くて旨い夕食にありつくことができました。

4日目 
お昼前までプールで遊び、正午にチェックアウトしてから、同じ道を通って自宅のあるボロブドゥールへ。途中、2回休憩をとり、家に着いたのは19:30ごろ。あの気持ちの良いプールがすでに恋しい。


お湯に浸かるって気持ちいいですね。ウチにはバスタブがないので、本当に久々にお湯に浸かり、体も脳もふやけた旅でした。
グチは、というより、Joglo Ageng は想像以上に快適で居心地がよく、開放的な時間を過ごすことができました。ジャワ島の主要都市からは車でかなり走ることになりますが、おすすめできる場所であり、私自身、またちょっと疲れたときに自分へのご褒美として行きたい場所となりました。