チャンディ Candi とは、インドネシア語で「寺院」の意。基本的に古代の寺院に使う言葉で、仏教寺院でもヒンドゥー教寺院もすべて ” チャンディ ” をつけます。
うちは米農家さんから直接お米を購入しています。その農家さんの家に行く途中に、小さな看板が出ていてずっと気になっていたんです。今回、お米を買いに行った後、念願叶って行くことができました。
ボロブドゥールから車で約30分ほどの田園地帯にある、アス寺院、ペンデム寺院、ルンブン・スンギ寺院です。3つ合わせてスンギ寺院群と呼ばれるヒンドゥー教寺院群です。
( スンギとは寺院がある地域の名前から命名されました )
アス寺院
道路脇にあるアクセスのしやすいお堂です。
今はもう土台部分しか残っていません。
フェンスで囲まれていて、鍵がかかっており、中に入ることができず。
隣の畑で農作業をしていたおじさんに「入れないでしょうか?」と聞いたら、「最近はいつも閉まってるな~ 」とのことでした。
現在は土台と寺院の一部しか残っていません。
ペンデム寺院
アス寺院脇の小道を進み、竹藪を通り抜け、トマト畑と唐辛子畑のど真ん中にあります。徒歩でしかアクセスできません。トマト畑と唐辛子畑は道なき道を草木をかき分けながら進みます。
ここもフェンスで囲まれていますが、こちらは解錠されていて中に入ることができました。
地上より一段低い場所に建てられています。寺院の中には井戸のような空洞が作られていました。
村の男性たちが寺院へ通じる歩道を建設していました。
ルンブン・スンギ寺院
アス寺院、ペンデム寺院から車で5分ほど走った場所にあります。
ほかの2寺院とは違い、囲いがされておらず、また寺院もきれいな形で再現されています。
また敷地内にはこの寺院を説明する、インドネシア語と英語のパネルがありました。
境内では子どもたちが遊んでいて、とても牧歌的な雰囲気の寺院でした。
ルンブン・スンギ寺院を後にし、ボロブドゥールへ戻る途中、道脇で見慣れない果物を売っていました。拳よりすこし大きい黒い丸い形の実とペットボトルに入れられたジュース。これ、実は先日行ったマドゥーラ島でもよく見かけ、立ち寄ったアンティークショップのおばあちゃんはこの樹の葉で床敷きマットを編んでいたのです。インドネシア名はシワラン Siwalan、日本名はオウギヤシ ( 別名、パルミラヤシ、シュガーパーム )。中部ジャワではほとんど見かけません。
売り子の男の子は東ジャワからここまでこの実を売りに来ているそうです。マドゥーラ島ではトライしませんでしたが、今回はその場で実を食べてみることにしました。黒い皮を鉈で削り出てきたのは透明な実。見た目と触感はわらびもち。味はというと…ほとんどありませんでした…。ペットボトルで売られているジュースは実からとるものではなく木から出てくるジュースだそうです。物好きのパートナーは1本お買い上げ。家に帰って飲むと、ココナッツジュースに炭酸を足したような不思議な味がしました。
ということで、お堂にも行けたし、オウギヤシもトライできたしで、充実した3時間ショートトリップでした。
今回紹介した3寺院も含めて、ボロブドゥール一帯の寺院遺跡にご案内。
【ボロブドゥールエリアのすべての遺跡をめぐる】ボロブドゥール・遺跡フィールドトリップ