朝7:15。
東ジャワに旅立ったお客様の見送り完了。
さあ、自由時間の始まりです。
…ということで旅人になった気持ちで、マリオボロから博物館・クラトン・タマンサリと歩いてみました。いつもは車で行く道を自分の足で歩いてみることで、見えるものは変わってきます。行き慣れたところなのにとっても新鮮な小旅行になりました。
朝のマリオボロは昼間や夜の喧騒が嘘のようにスッキリ。こんな爽やかなマリオボロ、マリオボロじゃないみたい。人も車も少なく、馬車やベチャもまだ出てきていません。
マリオボロを北から南へ歩くとトランスジョグジャの乗り場があり、ブリンハルジョ市場があり、市場の向かいには有名な土産屋・Hamzah Batik ( Mirota Batik ) があります。
そして、市場の隣にあるのが、ブレデバルグ要塞博物館 Benteng Vredeburg Museum です。7:30開館と同時に入りました。実はここに入ったのは初めてだったのですが、ジョグジャカルタの近現代史を知るにはいい博物館だと思いました。特に、日本人とオランダ人は見ておいた方がいいかも。ただインドネシアお得意の ” 博物館というよりは展示館 ” なので、案内人がいるわけでもパンフレットがあるわけでもない放置主義です(笑)。どこから見るのか、どこで終わりなのか、これは何なのかは想像力次第です。
この博物館を出てまたひたすら北へ。銀行や郵便局の立派な建物が並ぶ交差点を渡り、白い壁を抜けると、だだっ広い広場に出ます。アルンアルン Alun-alun と呼ばれる広場です。
ここを右折。しばらく歩くとソノブドヨ博物館 Museum Sonobudoyo が右手に出てきます。今回はここへは入らずそのまま道なりに進み、茣蓙や小さな椅子を並べているワルンを通り過ぎて、「Keraton」という看板があるところを右折し、まっすぐ行くと大きな時計が見えてきます。この時計を左に入ると到着。ブレデバルグ要塞博物館から10分ちょい。
クラトンも8:30開館と同時に入りました。色々質問をしたいことがあったのでガイドさんを付けました。ガイド希望の場合は、切符売り場のおじいちゃんに言えばその場でガイドさんを呼んでくれます。ここの日本語のガイドさんはいいですよ。たった Rp 50,000で45分ほどしっかり案内してくれます。朝一番のクラトンは空いていてゆっくり見学できました。ただガムランや舞踊などの日替わりの催しは10時からなので、今日は見られませんでした。
さあ、この後はタマンサリに行きたいけど、そろそろ暑くなってきたし、どうしようかな〜と思っていたところにベチャはタイミングよくいるものです。初老のベチャ乗りと目が合ったのでいくらか聞いてみるとタマンサリまで直行でRp20,000。まあ目くじら立てる金額ではないので言い値で交渉成立。でも直行だよ!と念押しして乗りました ( ジョグジャカルタ中心部の馬車やベチャは料金交渉よりも「お土産屋に連れていかないか」の確認が必須 )。クラトンからタマンサリまで約7分の移動です。
ベチャはジャワらしく、ゆったりとした気持ちにさせてくれる乗り物です。ジョグジャカルタやボロブドゥールにいるあいだに試してみてくださいね。
タマンサリには9:30に到着。もうすでに外国人観光客もインドネシア人観光客もたくさん来ていました。入ってまず現れるのが肌色の建物と緑色プールです。かつての王様が今宵の相手を選ぶために美女たちを水浴びさせたプールです。入り口とは反対方向にある階段を上るとちょっとした広場に出ます。広場の右奥、ワヤンやバティックを売る店の後ろに小さな出口があります。
ここを出ると住宅街。迷路のような小さな家が密集しているところに出ます。ジョグジャの下町。THE ジョグジャという雰囲気がとっても濃い場所です。
まっすぐ行き、途中で一回右に曲がるとタマンサリと同じ肌色の円筒形が家が密集する場所に突如として現れます。これが地下水路 Sumur Gumuling です。タマンサリのチケットを入り口で見せて中に入ります。中は、時空がねじ曲がってるような不思議な空間です。帰りは別の道で帰りましょう。地下水路の出口を出て左手に地下道に入る入り口があります。帰りはここから。
この地下道を通れば、タマンサリの駐車場に出ます。
…と道順を書いてみたものの、地下水路への道はラビリンス、しかも看板なし。道案内をしてくれる人がいた方がいいです。タマンサリの入り口や住宅街の一角に案内人がたむろしていて、声をかけてくるのですが、実はあんまりいい人がいないんですよね…。ガイド料をぼられたり、途中で自分と関係のある店に連れて行かれたり…。ここで案内人を雇う場合は、しっかり事前にしっかり取り決めをしてからお願いしてくださいね。( ガイド料の相場はRp 50,000です)
旅の終わりは、Water Castle Cafe。
タマンサリから徒歩7分ほど。アーティスティックな雰囲気がいい感じです。Nasi Campur 白いごはんに野菜とフルーツを炒めたものを添えたもの ( 白いごはんの上には、なんとイチゴ。斬新! ) とミックスジュースをいただきました。
店を出たのが10:30。朝歩き始めてからたった3時間で色々体験できたし観光できました。
暑くなる前にジョグジャの散歩、皆さんもいかがですか?
この小旅行がとても面白かったので、ウォーキングツアーを作りました!
自分の足で歩くジョグジャカルタ。自画自賛ですが、車でめぐるよりもきっと深くジョグジャカルタを感じていただけると思います!ウォーキングツアーの詳細は下記より。