友人の知り合いが管理するルアックコーヒー農園に行ってきました。ボロブドゥールから車で約2時間の山あいにあります。ここでは、6月〜8月の3ヶ月間、野生のジャコウネコがコーヒーの実を食べに山から下りてくるそうです。
コーヒー数種を試飲させてもらい、その後はコーヒー農園に案内してもらいました。コーヒーについて始めて聞く蘊蓄を聞けて、ジャコウネコの巣を見ることができ、ますますコーヒーが好きになったショートトリップとなりました。
お昼すぎに知人が運転する車で自宅を出発。
まずはコーヒー農園主が経営するコーヒー屋の一角で生豆やインドネシア製の最新型の焙煎機 ( 約25万円!) を見せてもらいました。
その後は焙煎したてのアラビカ種コピ・ルアック、生豆の状態で約1ヶ月醸成させたコピ・ルアック、カスカラティー ( コーヒーの実を乾燥させ煮出したもの ) を飲ませてもらいました。コピ・ルアック2種は同じ農園で同じ時期に採取したものなのに、生豆の香りも味も全然ちがいました。
その後は45分ほど歩いて農園へ。農園主自ら案内してくれました。
歩いているあいだ、どうして彼がコーヒー事業に入ることになったのか話してくれたのですが、それはとても不可思議な話でした。彼は元ヤンキーで真っ当な仕事をせずに生きていたそうです。今から約10年前なんとなく山に入ったときに石廟を発見し、そこで瞑想をしたそうです。その瞑想のなかで、山を整えコーヒー農園を造るように命を受けたそう。それ以降、彼は啓示に従い悪事から身を引きコーヒー事業を始めたそうです。今でも毎日廟を掃除し、シーズンが始まるころに廟で瞑想を行うそうです。
コーヒー農園では、アラビカとロブスタの見分け方を教えてもらったり、コーヒーの花を見たり。肝心のジャコウネコはもう山に帰っていて周辺にはいないとのことでしたが、木の上の巣や巣穴を見ることができました。ちなみにジャコウネコは夜行性なので、農園主もほとんど見たことがないそうですが、数回見た限りでは尻尾も入れると全長2mほどの大きさがあるそうです。
常々、ジャコウネココーヒー農園ってどんなところなんだろうと思っていたのですが、今回の訪問で実際に見て、触って、飲むことができ、すこし理解が深まったように思います。
来年の収穫シーズンにまたお邪魔したいと思います。
そして、夏季限定となりますが、来年はルアックコーヒーをより深く知り体験できるツアーを企画しようと思います!