中部ジャワ州の州都スマラン市に行ってきました。
これと言った観光地がなく、これまでは用事で行っても日帰りとか1泊がほとんどだったのですが、今回は子どもたちを遊ばせる目的もあって2泊3日。
子どもたちがホテルで休んでいる昼間に短いながら一人散歩する時間を取ることができ、少しだけスマランを近く感じることができた、収穫の多い旅でした。
1日目
ボロブドゥールからスマランへは高速を使って通常2時間強。
14:00過ぎにボロブドゥールを出発。途中、大雨に遭い減速したので17:00前に到着。高速を降りてから町の中心部まで小高い丘を下るのですが、その丘には大豪邸がずらりと立ち並んでいて、完全にお上りさん気分。
今回のホテルはMG Suites。一夜貸し以外に中長期滞在者向けのレジデンスでもあるようで、値段の割に部屋が広いのとプールがあるのでここに決めました。ホテルとしてのサービスは中の下でしたが、寝室とリビングが分かれている、トイレとシャワーが分かれている、テレビが2台ある ( TVの取り合いがなく平和に過ごせる ) などレジデンス向けからくるメリットが大きかったです。
夕飯はチャイナタウンまでオンラインタクシーで向かい ( 片道約5分、Rp 30,000 )、ノンハラルの麺屋でクイティオ・ゴレン ( 米粉の平打ち麺 )。デザートに近くの屋台でおぼろ豆腐にホットジンジャーをかけたウェダン・タフをいただきました。
2日目
この日はスマランのドライバーに迎えに来てもらいました。
まずは、オランダ統治時代の瀟洒な建物がたくさん残るコタ・ラマというエリアへ。白亜の立派なコロニアル建築と古びたレンガ塀や木製の扉がなんともいい感じ。その一画にあるスターバックスでコーヒーを飲んで、現代アートギャラリーに立ち寄ったりして2時間ほど過ごしました。
この後はキッズスペースや海やマングローブ林に行くつもりだったのですが、長男が体調を崩したため、一旦ホテルに戻り休息。パートナーも長男も次男も寝たので、わたしは一人でホテル周りの散策に出かけました。こうやって何でもない町を無目的に地図も見ずにただ自分の感覚の赴くままに歩くのってすごく楽しい。面白い壁アートがあったり、市井の人が集まる美味しそうな食堂を発見したり。チャイナタウンではないのに漢字の看板があったり、豚肉の食堂があったりして、異国情緒(?)を感じ、“ 旅 ” を強く感じさせてくれた時間となりました。
15:00すぎ、体調が回復した長男がアイスクリームを食べたいというので、再び町へ。ここ半年ほどで雨後の筍のようにポコポコと支店ができているアイスクリームチェーン店のMIXUEでアイスを食べ、フィッシュスープが人気の食堂で遅めの昼食。近くのショッピングモールで時間を潰したあと、夕刻にまたコタ・ラマへ。ライトアップと雨を粧った町並みは昼間の顔とは一変して大人びて艶やかでした。搾菜が出る中華粥店で夕飯を食べ、20:00前にホテルへ戻りました。
正直、使った時間も距離も想像していたよりずっと短かったので車チャーターはもったいなかったかなーと思っていたのですが、雨っぽいからと行き先を急遽入れ替えたり、薬屋やATMを探したりと細々とした変更やリクエストに応えてもらえたのはチャーターならでは。そういう意味ではストレスフリーで価値があったかなと思いました。
3日目
この日は朝のうちにランガワルシタ博物館へオンラインタクシーで行きました。片道約10分、Rp 40,000。金曜日の午前中だからか、見学者はわたしたちだけで、外で大声で楽しそうに話す係員の男たちの声が盛大に聞こえる閑散とした博物館でしたが、地理・歴史・文化を幅広くカバーしており、収蔵品も価値あるものが多く、とても良い博物館でした。
土日にはこの博物館からラワン・セウなど主要観光地をめぐるダブルデッカー観光バスが出ているそうです。
一旦ホテルに戻り、休憩するという男3人を残して、また町一人歩きへ。今回は近くの食堂でスマラン市の郷土料理タフ・ギンバルをいただきました。小海老のお煎餅が海辺の町らしくて美味しい。一皿 Rp 15,000。
その後は空港近くのマリーナ海岸へ。ボロブドゥールへ戻る前にシーフードを食べようという魂胆だったのですが、食堂は1軒もあらず。海も濁っていて、完全に拍子抜け(笑)。結局、手押し車のおじさんからバッソを買い、海風に麺を飛ばされながら子どもたちに食べさせ、わたしとパートナーはそこから場所を移し、スマラン市南部の超有名老舗店 Soto Bangkong でソトを食べ、そのまま帰途につきました。