【旅日記】2021年8月14日 ステイケーション③ ボヨラリ県 + ソロ市 ( プライベート )

セロ村から見たムラピ火山

7月初旬から導入されている緊急活動制限措置が何度も延長されている状況下ではありますが、今月もステイケーション旅を敢行しました。今回は、ボロブドゥールがあるマグラン県やソロ市の間にある、「ミルクの町」ボヨラリ県を訪ね、ソロ市郊外のホテルに泊まってきました。

1日目は朝9:00に自宅を出発。くねくねの道を走ること約2時間。今回の旅の目的地であるボヨラリ県は酪農が盛ん。ということで、まずは新鮮な牛乳を求めて農家さんへ。牛乳も飲むヨーグルトもホームメイドかつ保存料フリー。家の中で試飲させてもらったパートナーが大絶賛し、息子もぐびぐび飲んだので、牛乳4本と飲むヨーグルト3本の計7本を大量買い ( 牛乳も飲むヨーグルトも1本10,000ルピア )。家の裏にいる乳牛も見せてもらいました。
その後は町の中心部へ。ソトはジャワ島全土でどこででも食べられますが、ボヨラリのソトは有名。町中では大小問わずソトのお店が多かったです。今回は超人気店のひとつ Soto Segar Hj. Fatimah で昼食。緊急活動制限なんてどこ吹く風。お昼どきの有名店にはひっきりなしにお客さんが入ってました ( 店内はソーシャルディスタンスは守られ、客も店員もマスク着用 )。ソトは「これぞ、ソト」という王道な味でした。
昼食後は、ウンブル・レセス Umbul Leses へ。ウンブルとは湧水のことです。ボヨラリ県の東の方には、湧水地がたくさんあるそうで、湧水量が多いところは水浴び場として観光地化されています。今回行ったところは、ほかの湧水地に比べて規模は小さいのですが、湧水地の脇に巨木があるんです。昼下がりの直射日光を受けてそそり立つ巨木は存在感抜群でした。
この後、ソロ市に入り、今夜のホテル、Ramada Suites by Wyndham Solo へは1:15ごろに到着。ソロって中規模以上ホテルはたくさんあるんですが、ヴィラやリゾートってほとんどないんです。なので今回はホテルのファミリールームやエグゼクティブルームなどに的を絞り、部屋の広さ・プールあり・予算を条件に探したところ、このホテルのジュニアスイートルーム 48㎡が1泊1室朝食付きで約4,500円を発見。洋風な噴水あり、プランバナン寺院の点描画あり、ジャワ様式の飾り付けあり、バリ様式の石像やアンコール・ワットの石像ありとテイストが混在する面白いホテルでした。チェックイン後、しばらく部屋で休み、そのあとにプールや遊具のある公園で遊び、夕方に徒歩10分の場所にあるオシャレなレストラン Grandis Barn へ。パンデミック下では外食の機会も極端に減り、こんな雰囲気のいいレストランなんて本当に久しぶり。デザートまで食べようと思っていたところ、子どもの兄弟喧嘩が勃発し、眠気MAXの長男がグズり出し…。結局、パートナーが子どもをあやしているあいだにポツンと独りダッシュで食べ、デザートは断念。ウトウトする長男を抱っこしてホテルに戻りました。

2日目、寝不足。夜中の2時ごろまでホテルの前の大通りを暴走族が爆走していて、子どもたちが何度も目を覚ましてしまい、わたしもなかなか寝付けず ( パートナーだけは、爆音にも子の泣き声にも反応せず安眠してました )。8時前に朝食を食べ、その足でソロ市の中心部へドライブ ( 不機嫌な長男はホテルの朝食を一切食べず。マクドナルドのハッピーミールをご所望のため、マクドナルドへ )。市内では、2日前の8月13日にジャカルタで亡くなったソロ第2王家のマンクヌガラ9世の追悼のためにマンクヌガラン王宮には市民が集まり、警察や機動隊が出ているのに遭遇しました ( 今日8月15日に王墓への埋葬が予定されていたようです )。
12:00にチェックアウト後、ホテルから南に約10分ドライブしてスコハルジョ県カルタスラ郡へ。ここは1680年から1755年までのあいだ、マタラム王国の王都があったところです ( マタラム王国とは16世紀後期から18世紀中期までジャワ島を支配したイスラム教の王国。ジョグジャカルタ王家やソロ王家の母体にあたる。ちなみにマタラム王国の最初の首都はジョグジャカルタのコタグデ )。今も当時の王宮の外壁の一部がカルタスラ王宮として残っており、ちゃちゃっと見てきました。
昼食はボヨラリ県の名物、ナシ・トゥンパンを食堂で ( ここでも長男がゴネ、子どもたちを車のなかで遊ばせているあいだにパートナーと交代で超高速で食事 )。テンペをさらに発酵させて作るサンバル・トゥンパンというコクのある辛味ソースを白いごはんや茹でた野菜にかけたものです。テンペをさらに発酵させると聞いて独特の匂いや味があるんじゃないかと若干ビビッてましたが、全然変な匂いも味もなく、とてもおいしかったです。最後に山の中にあるラワン寺院サリ寺院をさっと見学し、帰途へ。ムラピ山やメルバブ山の登山口があるセロ村は山の景色が楽しめるドライブコースで、日曜日のこの日は多くの若者がバイクで遊びに来ていました。とても天気が良く、ムラピ山もメルバブ山もくっきり見えました。山を見ながらコーヒーでも、と思っていましたが、子どもたちが熟睡していたためスルー。車内から山の景色を楽しみました。

今回は観光したり、外でごはんを食べたりと、旅らしい旅でした。ただ、スケジュールを設定してしまっていたことや次男の昼寝やオムツ替えなんかが重なったことによって長男の行動を制限してしまった場面が数回あり、それが長男の気持ちに大きく影響してしまったのかなと反省。子どもも大人も等しく満足できる旅が理想だけど、現実には難易度が高いなーと実感した旅でもありました。