毎年恒例の釈迦生誕祭ワイサック ( ボロブドゥールランタンフェスティバル )。
今年2019年は、暦上のワイサック祝日である5月19日より1日早い5月18日に行われました。
朝から晩までずっといい天気で、夜には満月がきれいに出、ライトアップされたボロブドゥール寺院の上に合計3,000個のランタンが放たれました。
毎年毎年、時間や場所が変わるワイサックのイベントですが、今年はいつになく主催団体がしっかり管理。発表されていたスケジュールどおりに運行されました。いつ何時、何が起きるか常に身構えていた身としては拍子抜けするほどスムーズでした。
当社は朝のボロブドゥール寺院観光から夜のランタン上げまでの1日ツアーとランタン上げのみのランタンツアー2種類を設定し、計66名様にご参加いただきました。
私自身、過去数年ワイサック当日は事務所で対応しており外に出ることができなかったため、今年こそは自分もワイサックツアーに参加したい!という野望を事前に当社代表とスタッフに公言し、当日オフィスはスタッフに任せ、朝から1日ツアーに参加してきました。夜にちょっとバタついてしまいましたが、何とかランタン上げにも滑り込むことができ、ランタンに願いを込めて自分の手で放つことができました。
夜空に舞うランタンは、言葉で表現できない美しさ。この1週間ワイサックツアーの準備で張りつめていた緊張がふっと緩み、不覚にも涙が出そうになりました。
当ツアーにご参加くださったお客様がご自身のブログでワイサックやツアー紹介の記事を書いてくださっています。お客様目線のワイサックツアー、ぜひご参考に!
【ワイサック】世界遺産・ボロブドゥール寺院遺跡群の仏教大祭の旅行記。一人旅でも安心!
【 日程 】
7:30 – 8:10 ボロブドゥールのホテルを回りお迎え。
8:30 – 10:30 ボロブドゥール寺院観光。
10:40 – 11:45 ムンドゥッ寺院へ。
11:45 – 12:15 ムンドゥッ寺院観光。
12:15 – 13:15 昼食。
13:30 – 15:45 ムンドゥッ寺院からボロブドゥール寺院へパレード。
15:45 – 17:00 休憩・自由時間。
17:00 – 17:45 サンセット鑑賞。
17:50 – 19:00 夕食。
19:00 – 20:00 ランタン会場へ移動。
20:00 – 21:30 ランタン上げ。
21:45 – 23:00 ボロブドゥール・ジョグジャカルタのホテルにお送り。
当社のワイサックツアーは混載です。1日ツアーでは、ジョグジャカルタお迎え組とボロブドゥールお迎え組があったので、当社の英語ガイドがジョグジャカルタのお客様を迎えに行き、私がボロブドゥールのお客様を迎えに行き、事務所で合流。まずはボロブドゥール寺院の観光です。ワイサック当日のボロブドゥール寺院はいいですよ~!人は少ないし、お坊さんや信者さんがマントラを唱えながら参拝している様子が見られるし、特設の金色仏陀も見られるし。この日しか見られない「余所行き顔のボロブドゥール寺院」が見られます。
約2時間、ボロブドゥール寺院で過ごし、バスでムンドゥッ寺院へ。このころにはもう午後のパレードのためボロブドゥール寺院からムンドゥッ寺院までのメイン道路は封鎖されているので、地元の人しか知らない裏道を通って移動。普段は10分で移動できるところが1時間もかかりました。
ムンドゥッ寺院では朝からお坊さん・信者さんが集まりひたすら祈りを捧げています。もちろんムンドゥッ寺院そのものの観光もできますし、祈りに飛び入り参加もOK。すごい数の人が会場に集まっているので熱気や喧騒がすごいはずなのに、スピーカーから流れてくるお経やお坊さんの静かな所作が荘厳な雰囲気を作り出していて人々の祈る姿を見ているだけで何時間でも過ごせそうな感じです。
午後1時半。いよいよムンドゥッ寺院からパレードがスタート。マーチング部隊を先頭にお坊さん集団・各仏教団体の信者さんがずらりと続きます。ムンドゥッ寺院からボロブドゥール寺院まで約3㎞を2時間ほどかけて歩きました。道はアスファルト舗装の道路で完全封鎖されているので車やバイクは通りません。アップダウンはほとんどなく歩きやすいです。暑さ対策さえしっかりすればムンドゥッ寺院からボロブドゥール寺院まで楽しんで歩ける距離です。
夕日鑑賞とディナーを済ませた後は、ランタン会場までバスで移動。ランタン会場はボロブドゥール遺跡公園内の広場で、ライトアップされたボロブドゥール寺院が真ん前に鎮座しています。会場入り口でランタンチケットを出し、係員が指示する場所に座って待ちます。会場ではインドネシア語と英語の司会があり、夜8時になったところで「ランタンの用意ができました」ということで、ランタンが配られ始めます。今回のランタン上げでは、1回目が4名用の大きさのランタン、2回目が8名用の大きさのランタンが配られ、自分の周りの人たちと一緒に1つのランタンを上げます。カウントダウンに合わせて一斉に放つので、いくつものランタンが夜空に飛んでいく様は本当に美しい。非現実的な美しさがあります。
正直、ワイサックツアーはほかのツアーに比べ大変です。競争が激しく、裏方作業が多く、考え方や仕事内容の違いからスタッフ・ドライバー・ガイドのなかで衝突が起こることもあるし、当日は早朝から深夜までスタッフ総出で対応しないと追いつかないし。会社視点でいうと、費用対効果は完全にマイナスです(笑)。
それでも、ふわふわと空に舞うランタンを放心したように見上げるお客様たちの様子を見ると「今年もやって良かったな」と心の底から思う。「来年もやっぱりランタンツアーをやろう」と思える。私にとってランタンと満足そうなお客様の横顔は何物にも代えられない最上級のご褒美ですし、スタッフにとってランタンツアーはほかのツアーでは得ることのできない特別な達成感を得られる1日なんです。
来年は5月7日前後の予定です。
当社は来年もまたワイサックツアーをやりたいと思っています!
ツアーの詳細は来年に入ってから2月ごろに発表する予定です。
来年は、GWをちょっとずらして、またはGWをちょっと延ばせば参加しやすい日取りですので是非!!