【旅日記】2022年9月1日 ウォノソボ滞在記 – ディエン高原・テマングン・ソカラジャ ( プライベート )

9月2日~9月4日にかけてディエン高原やその麓の町ウォノソボでフェスティバルが予定されていたので、子どもたちを連れて遊びに行ってきました。もともとは3泊の予定でしたが、パートナーの都合で1泊延び4泊5日。ウォノソボを拠点とし、人気観光地ディエン高原、遺跡が点在しコーヒー農業が盛んなテマングン、名物料理を食べにソカラジャに遠出しつつ、ウォノソボでのひとときも楽しめた5日間でした。

9月1日
自宅からウォノソボの義姉宅まではパートナーに送ってもらいました。8時過ぎに出る予定が10時過ぎにようやく出発。毎回のことながら、起きないパートナー、部屋を散らかし続ける子どもたち…。出発前からぐったりです(泣)。
12:00すぎにウォノソボの義姉宅に到着 ( フェスティバル効果でホテルが高騰していたので、4泊とも義姉宅にお世話になりました。義姉一家様様です )。事前に手配していたウォノソボ発着のチャーターカーで、大学生の姪とその友人と小学生の甥も合流して、ディエン高原へ。
ディエン高原は過去に何度か来たことがあったのですが、ツアーに入れている観光地を再訪し、ツアー内容を見直したいという真面目な理由とディエン高原で1番大きな祭りディエン・カルチャー・フェスティバルを翌日に控えた様子を見たい、そして、色々予定されているイベントのうち目玉である「髪を切る儀式」のみに潜入する方法を探りたいという不届きな理由があっての訪問です。
ウォノソボを14:00すぎに出発し、15:00にディエン高原に到着。霧がかかることが多い地域ですが、幸運にも晴れ。まだ陽は高く陽も射していましたが気温18℃。
まずはワルナ湖へ。若草色の湖面が不思議な雰囲気を醸し出す湖です。湖を半周するように遊歩道が設けられていて、歩くと湖にせり出すように生える木があったり、硫黄ガスが出ているミニ地獄谷があったり。途中で一人でぽつんと焼き菓子を売っていたおじいさんから買った焼き菓子がほかほか熱く、ほんのり甘くおいしかった。
次に今回一番来たかったカイラサ博物館に到着。閉館時間の16:00まであと30分あったので急いで入口へ行くとチケット売場には誰もおらず、入口にも鍵がかかっていました。近くにいたおじさんに聞くと、「今日はもう見学者がいなかったので博物館の人は帰ったよ」とのこと。博物館は小学校の教室くらいの1フロアのみで30分でも十分見学できそうな規模なのに。せめて閉館時間までは待機しろよ~とぶつくさ言いながら、博物館の周りに置かれている石像を観察しました。
博物館からアルジュナ寺院には徒歩で行けるので、子どもを姪に預けて一人で向かったところ、チケット売場に人はいたものの閉園15分前だから入場不可と言われ、すごすご戻り、24時間オープンのガトッカチャ寺院を見学。シキダン地熱帯も16:00終了なので、24時間見学できるドワラワティ寺院トゥク・ビモ・ルカー遺跡を見学し、17:30ごろにディエン高原からウォノソボへ。
結局ディエンに来た理由すべてにおいて達成できず。敗因は朝出発が遅れたことに限る。ディエン高原に行く日は早く出発すべしと学びました。でもまあ、雨や霧にあたることもなく、清涼な空気やパッチワーク柄の畑の景色を見られてよかったかな。
ちなみに、ディエン高原の観光地は徒歩で移動できるところもあるし、車移動するところも移動時間は5分~10分。ディエン高原までは遠いですが、到着してしまえば数か所を一気に見る感じで充実感があります。
18:30ころにウォノソボ中心部に戻り、全員分の夕食を調達し、義姉宅へ。
夕食後、義姉と姪を頼って、ディエン・カルチャー・フェスティバルについて色々情報収集。9月2日から3日間に亘って行われるディエン・カルチャー・フェスティバル。ジャズや音楽イベントやランタン上げ・コーヒーイベントなどイベント盛りだくさん。8月中旬から販売開始となったチケットは一連のイベントすべてに参加できるチケットで値段はRp 750,000。全部参加できるならこの値段もアリなのでしょうが、子連れのわたしには真夜中のイベントは無理。見たいのは昼間に行われる伝統儀式「子どもの髪切り」。インドネシアでは公式情報と現場対応にずれがあったり、日が近くなるごとになし崩し的に何でもありになったりすることが多いので(笑)、「子どもの髪切り」だけ参加できる方法があるかもしれないと思い、Rp 750,000のチケット未購入のまま、ここまで来たのです。
ディエン高原に住む義姉や姪の知り合いに聞いてもらっても回答は同じ。「今年は3日間通しのチケットしかない」とのこと。うーん、Rp 750,000払うか、来年以降にするか、どうしようかな~と考えているうちに寝落ちしてしまい、1日目終了。

9月2日
朝食は、近所で買ってきたウォノソボ名物ナシ・メゴノ
この日もウォノソボ発着のカーチャーターで姪と姪の友人と一緒にお出かけ。
ウォノソボとディエン高原の中間地点に広がるタンビ茶畑で写真を撮り、シンドロ山の向こう側に広がるテマングンへ。
まずは1時間弱のドライブでジュンプリッ湧水へ。ワイサックの数日前に僧侶が聖水を取りにくる場所です。到着したとき、チケット売場に人はおらず、入口にも鍵。向かいの売店のおじさんに聞くと「さっきまでいたよ、一旦離れただけですぐ戻るよ」とのことだったので、売店で待っていると本当におじさんが戻ってきて、入ることができました。チケット売場のおじさんによると1秒間に100リットルの水が湧き、この辺り一帯では生活用水としてパイプで流しているそうです。奥には洞窟と水溜まりがあり、澄んだ水が滾々と湧き出るそばで石像が安置され丁寧にお祀りされていました。そこだけ俗世界から切り取ったかのような静謐で厳かな空気が流れている場所で、何時間でもぼーっとしていられそうです。もともとはマジャパヒト時代の聖人ジュンプリッが瞑想場所を求めて辿り着いた場所とされているそうで、納得。本当に気持ちがいい場所。
その後は、リヤンガン・プルバサリ遺跡とプリンガプス寺院をさらっと見ました。この一帯にはまだまだ遺跡がたくさんあり本当はすべて見たかったけど、きのうから遺跡や寺院が続いていて我が息子も姪たちも食傷ぎみだったので、これにて終了。
13:00ごろに帰り道にあったレストランで昼食をとり、16:00にはウォノソボに帰ってきました。残念ながらウォノソボは雨。そんななか、ディエン・カルチャー・フェスティバルへ向かうバイクと車で渋滞していました。
懸案のディエン・カルチャー・フェスティバル、未だ決断できず。初日のこの日の夜、姪が友人たちと再度ディエン高原にチケットなしで行ってみるというので、その結果を待つことにしました。

9月3日
この日の朝食もナシ・メゴノ。
未明に帰宅した姪によるとディエン高原入口で厳正にチケットチェックがあり、入れなかったとのこと。ディエン高原一帯にすら入れないなら、打つ手なし。自分でも意外なほどあっさり「ま、今年は諦めよ」と思え、この日は、息子たちを楽しませるための ”  子どもデイ ” とすることに。
義姉宅から徒歩で行ける温泉プール ( 入場料 Rp 2,000 + プール利用料 Rp 7,000 ) へ行き、2時間ほど遊びました。ウォノソボは温泉が湧く町でもあり、公衆浴場などもあります。このプールも温泉を引いているので温かい。ただ、赤錆色をしていて見た目がちょっと難あり。遊ぶ子どもの横でおじちゃんが浸かっていたりして、なかなかシュールな光景が見られました。
ランチは、Mie Agung 2 という人気店へ。子どもたちはミー・ゴレン、わたしはクイティオ・ラーメンと名付けられた料理 ( スパイシーな汁に米粉平打ち麺。名前から想像した味とちがったけど旨し )。

9月4日
この日はウォノソボの Taman Wisata Kalianget というリクリエーションパークで気球フェスティバル。なんと朝6:00から。
5:30に起床して、6:45に会場に到着。入場チケットはたったの Rp 2,000。それにしても朝からものすごい人!サテや風船やおもちゃを売る人もずらっと続いていて、カオス。知らずに行ったからよかったものの、知ってたら1人で子ども2人を連れて行くのを躊躇うレベルでした。
広場ではすでにカラフルな気球がスタンバイ。7:15ごろに一斉に上がりました。期待していた以上に印象的な光景で早起きした甲斐がありました。フェスティバルは9:00までとなっていましたが、8:15ごろに会場から出て帰宅。
11:00からは長男のリクエストで息子2人と甥を連れて、きのうも行った温泉プールへ。またしても2時間たっぷり遊び、近くにある工事現場みたいなフードコートで昼食。子どもたちはピザ ( 工事現場フードコートのわりには本格的なピザが出てきた )、わたしはクイティオ・ゴレン。
帰宅後、今度は姪が息子たちを連れだしてくれたので、わたしは一人爆睡しました。姪よ、ありがとう!

9月5日
未明にパートナーがやってきて合流。朝10:00から義兄と用事を済ませにプロウォケルト Purwokertoに行くというので一緒に行ってきました。
ウォノソボから車で2時間半。道が悪く、最後列に乗っていたため揺れる揺れる。
わたしの目的はプロウォケルトより一つ前の町ソカラジャの名物料理スロト。自宅近くの専門店で食べるスロトがおいしく、いつか本場ソカラジャで食べたいと思っていたので、今回は絶好のチャンス。ソカラジャの大通りにはスロトの店とソカラジャのもう一つの名物ゲトゥッ・ゴレンの店がずらっと並んでいました。今回は、店構えも大きく大衆向けの Raja Soto Lama H.Suradi というお店でトライ。ソカラジャではピーナッツソースが別添で出されるので好きなだけ自分で入れるのが本場の流儀だそう。また、ごはんではなく、クパッというお米を固めて蒸したものにかけられて出てきます。ちなみに、ソカラジャ以外の町では一般的なソトと区別するため ” スロト ” と呼ばれますが、ソカラジャではソトと呼ばれています。スープが濃厚で、ピーナッツソースの甘さと香ばしさが加味され、旨い。その後、こちらも大御所然とした店構えの専門店でゲトゥッ・ゴレンを購入しました。初めて食べましたが、揚げてあるのに柔らかさやモチモチとした食感そのまま。美味しい、けどわたしにはちょっと甘さがくどすぎるかなと。パートナーと義兄が用事を終わらせた後、プロウォケルトの街をぐるっと車で一周。「カンポン・ペランギ」という何年か前にジャワ島の色んな町で出現した、カラフルにペンキで塗ったエリアがあり行ってみましたが、見事に色褪せてました。まあ、こんなこともあるよね。同じ道を通ってウォノソボに帰り、夕飯を食べて、ボロブドゥールへ帰宅。