ボロブドゥール・ライフ」カテゴリーアーカイブ

ついに…寺院遺跡クローズです。

2020年3月19日

制限付き観光は数日前から始まっていましたが、明日3月20日から3月29日まで、ボロブドゥール寺院・プランバナン寺院・ボコの丘の完全クローズが発表されました。
ボロブドゥールがあるマグラン県やプランバナン寺院・ボコの丘のジョグジャカルタではまだ感染者は数人程度 ( …と言っても公表されていないので、どのくらい結果待ちの人がいて、どのくらい要マーク人物がいるのか全くわかりませんが ) ですので、市民生活は日常とほとんど変わらず。そのなかで、早々に完全閉鎖を決めたのは英断かと。

ほかの国に比べ感染者が出るのが遅かったインドネシア。
ネットではインドネシア政府の対応を揶揄する日本語の記事も出ていますが、「良策と思って実施したけど、うまくいかなかった」なんてことは、こんな非常事態ならいくらでもあるでしょう。首脳陣だって人間なのだから。大事なのは結果がだめなら即座に間違ってたことを認め、次の策を打ち出すこと。ぐちぐち会議室で会議だけしていてもウイルスも人も常に移動するのだから。
そういう観点から見ると、超大国と呼ばれる成熟国の対応に比べ、ジョコ・ウィドド大統領を筆頭とする、” 発展途上国 ” と呼ばれるインドネシアは評価できるのではないかと思います。

世界第4位の人口を有するインドネシアでアウトブレイクが起こると収拾がつかなくなることは誰の目にも明らか。インドネシア政府には高温多湿の地ではこのウイルスは長く生存できないという説に慢心せず、この1か月徹底的に封じ込め対策を施し、早々に終息させることを期待します。
私自身は、可能な限りの予防はしつつ、「お客さんがいない!どうしたらいいんだ」と” 嘆きの期間 ” として過ごすのではなく、確実にまた来る旅行シーズンに備えながら、家族との時間を楽しむ ” 癒しの期間 ” としたいものです ( といっても私は生粋の関西人。そんなに辛抱強くないので、神様、はやくこの世界からコロナウイルスを消滅させてください。よろしくお願いします!)

ジャカルタのローカルグルメ番組 “ Bikin LAPAR ”

2020年2月25日

最近楽しみにしているのが、TRANSTVというローカルチャンネルの“ Bikin LAPAR ” というTV番組です。毎日夕方の1時間、ジャカルタの食堂・レストランにタレント2人組が訪れて食べまくる番組です。

面白いなと思うのは、選ばれる食堂やレストランがローカルの人が行くようなローカル〜中級のところばかりだという点と( 放送時間が夕飯時間ということも関係があるかもしれませんが ) 紹介されるのががっつり系のごはんだという点。

しかもタレントは時々かわいい女の子もいますが、たいていの場合、むさ苦しい男2人(笑)。彼らが常にハイテンションで食べ続けるのを観ることになります。図柄としては全然美しくないのですが、なぜかおいしそ!

以前、ジャカルタに行った時はローカルグルメを見つけられなかった私にとって、この番組は強力な助っ人になってくれそうです。ジャカルタに行く予定も無いのに、毎晩真剣に見入ってしまいます。

番組専用のInstagram (@bikinlapartranstv )で店の詳細もアップされてますので、ジャカルタのローカルグルメ情報をお探しの方はぜひチェックしてみてください。

マクドナルドの白いごはん

2020年2月19日

今日は私用でジョグジャカルタへ。帰り道、小腹が空いたのでマクドナルドに寄りました。
フィレオフィッシュバーガーセットを2つ頼むとフィレオフィッシュバーガーセット2つとチキン&ライスセット2つが出てきました。チキン&ライスはオマケだったようです。

それにしてもマクドナルドでライス。さすが米の国インドネシア。
食べきれなかったのでチキン&ライスは持ち帰りましたが、ライスは上質なお米が使われていました。

ちなみにライス&チキンはKFCでもバーガーキングでもあるファストフード店の定番かつ人気メニューです。さすが米の国インドネシア。

AADC

2020年2月17日

インドネシアでは誰もが知る映画『Ada Apa Dengan Cinta』。各ワードの頭文字をとって、「AADC」と呼ばれています。
題名に入っている、Cintaとはインドネシア語で ” 愛 ” という意味なのですが、同時に主人公の女の子の名前でもあり、映画の題名は2つの意味 ( 字面どおりなら「愛とは?」、主人公の名前の方で読むなら「チンタに何があったのか?」) を含ませています。
2002年の『Ada Apa Dengan Cinta』は社会現象となるほど大ヒットし、2016年には続編の『Ada Apa Dengan Cinta 2』が同じキャストで製作されました。

昨夜と今夜、2夜連続でTV放映されていたので、バタバタしながらのながら観となってしまいましたが久しぶりに観ました。

『Ada Apa Dengan Cinta』は利発で人気者の女子高生チンタと同じ高校に通う影のある男の子ランガの恋模様だけではなく、友情や社会情勢 ( 家庭内暴力問題や政治体制批判をした人の末路 ) が描かれています。チンタを演じた女優さんの眩しいまでの瑞々しさとランガの冷酷な美少年ぶりが浮き彫りになっていて、同時にジャカルタでの高校生活の様子が観られて興味深いです ( 初めて観たときは主人公たちが車で通学しているのにびっくりしました )。

続編『Ada Apa Dengan Cinta 2』はすっかり大人になったチンタとランガがジョグジャカルタで再会する物語です。残念ながら俳優自身の強烈な個性は高校生役だったころと比べて失われてしまっていますし、物語も普通の恋愛ものなのですが、何よりも「舞台がジョグジャカルタ」ということで観ていて飽きません。映画のなかでは、ボコの丘チキン・チャーチが出てきます。

ちなみに、この映画は日本でも邦題『ビューティフル・デイズ』『再開の時~ビューティフル・デイズ2』として配信されていますので、日本語吹き替えや字幕で観られます。ご興味のある方はぜひ探してみてください。

最近の面白事件

2020年1月29日

新型コロナウィルス以外に最近ニュースでよく取り上げられている話題がこちら。

① Keraton Agung Sejagat という新王国。
マジャパヒト王国崩壊500年後の約束を果たし中部ジャワ・プロウォケルトに成立(?)。
国王は第3次世界大戦を止めるミッションを拝命していると主張。

②Sunda Empire という新帝国。
西ジャワ・バンドンで成立(?)。
NATOやペンタゴンはこのスンダ帝国のコントロール下にあると主張。大胆にも時事トーク番組で彼らの主張を惜しみなく開陳し、失笑を買っていました。

どちらも張本人は真剣そのもの。
自らの正当性を強調するためにストーリーを捏造し、エンブレムや旗、それらしき写真をたくさん作り、支持者を募っていたようです。

もちろんどちらも、多くの人はコントとして捉えていて、ニュースでの論調も面白半分です。それでも新王国にも新帝国にも数百人規模の支持者がいたというのだから驚き。

ちなみに、どちらももう警察に御用となってしまい、新喜劇には幕が下されました。

コメ食う人々

2020年1月7日

ジャワの人々の主食は米。他の東南アジアの米に比べ香りがなく、比較的ふっくらしていて、日本の米より少し細長い形をしています。

ジョグジャカルタやボロブドゥールでは米作が盛ん。日本のように田植え・稲刈りのシーズンが決まっているわけではなく、1年通して収穫できます。田植えも手入れも稲刈りも基本的には人力もしくは水牛を使って作業をしています。

私が初めてボロブドゥールに来た時、泊まっていた宿が田んぼの真ん中にあり、陽の濃い日中も雨が振りそぼる午後も黙々と田植え作業をする女性たちを部屋の窓や東屋から見ていて、自分もやりたくなったのです。チェックアウトの日に宿の主人に通訳を頼んで田んぼの女性たちに参加させてもらえないか聞いたところ快諾してくれました。小学校の課外授業でやったことがあったので軽い気持ちで始めたわけですが、運動不足の三十路女ではまったく歯が立たない重労働で、ものの20分ほどでギブアップ。国内添乗員をしていたときに四国遍路の旅で聞いた「一滴の水にも天地の恵みを感じ、一粒の米にも万民の労苦を思い、ありがたくいただきます」という文言が頭の中を駆けめぐりました。

…と同時に、「ああ、農作物がきちんと作られているここなら住めるな」とも感じました ( まさか数年後に本当に移住することになるとは予想していませんでしたが )。

移住して数年経った今では、おなじみの米農家さんからオーガニック米を購入し、こちらの人のように平皿にしゃもじ3杯分くらいペロリと食べています。

映画としゃぶしゃぶの午後

2020年1月7日

『HABIBIE & AINUN 3』という映画を観に行ってきました。
インドネシア共和国第3代目の大統領で去年の9月に亡くなった B. J. ハビビは愛妻家として知られているそうで、晩年にはテレビで奥さんの話をしていたそうです。今回の映画はハビビの奥さんでドクターだったアイヌンが主役です。アイヌンを亡くした年老いたハビビが子や孫にアイヌンはどんな女性だったのかと話す形で物語は進みます。
主にアイヌンがインドネシア大学の学生時代の話なので1950年後半のジャカルタでのキャンパスライフのレトロな感じがよかったです。ハビビと子や孫との会話の中では時々英語やドイツ語が混ざる ( ハビビは若いころ、ドイツで航空工学を学び、ドイツで航空技師として働いていました。結婚後はアイヌンもドイツで暮らしていたそうです ) のもインドネシアの超上流階級家庭をよく表しているように思いました。
何と言っても、アイヌン役の女優さんがヘルシー&チャーミングな人でとても魅力的でした。
ちなみに映画は1人 Rp 35,000!映画が手ごろな価格で観られるのはとてもいい文化です。

その後はシネマと同じフロアにあるしゃぶしゃぶレストラン「しゃぶ里」で昼食兼夕食。
お肉の種類によって料金が違いますが、お肉・野菜・総菜・ご飯・デザートはすべて食べ放題 + ソフトドリンク飲み放題 ( 食べ放題のことをこちらではAll You Can Eat と言います )。私はお肉を食べないので割に合わないかなーと思ったのですが、冷凍うどんあり!シメジあり!ポン酢と大根おろしあり!和風ドレッシングがあるサラダあり!杏仁豆腐あり!( こういう食材・食べ物はジョグジャカルタやボロブドゥールでは手に入らない または 売ってても高額 ) で制限時間90分間ひたすら食べました ( 結局、私の分のお肉はパートナーが食べて、なおかつお代わりしてたし )。
ちょっとこれは、日本の味が恋しくなったときには1人鍋に来てしまいかねないです。

映画としゃぶしゃぶ。どちらも私のリクエスト。静かに付き合ってくれたパートナーに感謝です。

妊娠・出産・子育て in ボロブドゥール

2016年末に1人目、2020年コロナ禍のなか2人目を出産しました。
「こっちで産んだの!?」と日本からのお客様には驚かれることもありますが、日本で妊娠・出産の経験がない私にとっては比べようもなく、こちらの設備・制度もまあこんなもんか…という感じで、パートナーや義姉・義母、ベビーシッターなど頼れるものには最大限頼りつつ、てんやわんやのマタニティ&子育てライフです。 続きを読む

雨よ!

2019年11月25日

例年であれば11月は雨が降り始め、雨季の到来を感じる月なのですが、今年はどうしたことかボロブドゥールでは11月初旬にちょろっと降ったきりで、以降まったく雨が降りません。

観光業に身を置く者としては天気がいいことは歓迎すべきことではあるのですが、一生活者からするとこんなにも降らないと雨が待ち遠しくなってしまうのも事実。

幸い私が住む地域はまだ十分水は出ますが、ボロブドゥール寺院周辺の一部の村では水が涸れ始め、水不足に悩むところが出てきています。農家さんは深刻な問題に直面しかねません。

雨よ!
観光に影響の出ない範囲で、そろそろボロブドゥールにも降ってくれませんか?

ボロブドゥール新スポットMata Langit見学記

2019年11月6日

今日は午後からボロブドゥールに誕生した新スポット ” Mata Langit ” に行ってきました。
単なる新スポットではありません。ここはインドネシア全土にラグジュアリーリゾートを展開するPlataranがプロデュースしています。

Mata Langit はボロブドゥール寺院南側に位置するメノレー丘陵にあります。標高1,100m地点、6つの山 ( ムラピ、メルバブ、アンドン、スンビン、シンドロ、プラウ ) が見渡せるお洒落レストランです。もちろんボロブドゥール寺院も見えますよ。ボロブドゥール寺院からは車で約15分の距離です。

11月1日オープンですが、まだ一部工事中。来年1月にはレストランの隣にインフィニティプールとバーもオープンするそうです。

サンライズからサンセット、そして夜景まで楽しめる高角度ビューとPlataran自慢の美味しい食事が楽しめます。

ちなみにボロブドゥールにある、Plataran Resort & Spa と Plataran Heritage Borobudur Hotel の宿泊者には無料送迎があるそうです。

到着時点では見えてなかったムラピ山とメルバブ山が、スタッフに案内されお茶をごちそうになっている間に姿を現してきました。