ボロブドゥール・ライフ」カテゴリーアーカイブ

ジョグジャカルタ国際空港に行ってきました

2019年4月19日

開港まで10日と迫った今日、ボロブドゥールから新空港までドライブしてきました。

12:00にボロブドゥールを出発。新空港までは、ひたすら緑濃い田舎を走ります。道路は片側1車線。走りやすいように整備されています ( 一部整備中で片側通行でしたが )。新空港があるのは、ジョグジャカルタ特別州の中のクロンプロゴ県。海にほど近い場所です。13:30に到着。

既報では4月29日開港とのことですが、全然何にも出来ていない!いや、インドネシアのことですから、ぎりぎりまで工事していることは予想していたのですが、想像以上に何も出来ていない…。ターミナルも滑走路も見当たらない。トラックが途切れなく出入りしているだけ。
ほんまに4月29日に間に合うんか…。
新空港の周りでは開発が始まっているかもとも思っていたのですが、まだ一面田んぼと山でした。

その後は開港後の観光スポットになりそうな、Pantai Glagah に行ってきました。新空港から車で10分のビーチです。ビーチというより漁村に子ども向けの舟やシーフード食堂があるようなローカル向けの海辺です。でも新空港が本格的に稼働したら、オーシャンビューを謳うホテルやヴィラ出来てくるかもしれません。今日は遅めのシーフードランチを食べて、今度は違う道でボロブドゥールに帰ってきました。帰りも所要時間は1時間半でした。

大統領選②

2019年4月18日

インドネシア大統領選がきのう行われました。

人口が多く、東西に長い国土を持つインドネシアでは有権者数1億9,000万人 ( 半数は、30代以下の若者 )、投票所数5,000ヶ所に及ぶ壮大な選挙。

かつては投票率70%と高かったインドネシアですがこの選挙では若者の選挙離れが懸念されており、ある投票所では選挙管理員会の人たちがスパイダーマンなどのコスプレをしたとか。

投票は日本とほぼ同じ。村や地域ごとに投票所があり、投票レターを持って出掛け、投票します。私が住む地域では朝7時から夜6時まで投票を受け付けていたそうです。その後の開票作業は翌朝まで続いたと聞きました。出口調査があるので、大体の趨勢は随時報道されていました。

現時点 ( 4月18日 夜9時 ) では集計は続いており、どちらが勝ったのか正式な発表は出ていません。現役大統領でもあるジョコ大統領が勝利宣言を出しましたが、対立候補のプラボウォも勝利宣言を出し、なおかつ不正があったと主張しています。いずれにせよ、得票率50%前後の闘いで僅差のようです。

在外公館での事前投票の結果がインドネシア本土の選挙前に漏洩したとか一部の外国籍の人にも選挙権が与えられていたとか、何かとブラックなトピックに事欠かなかった今回の選挙。このまますんなり終わるのか、もう一騒動あるのか。まだまだ5年に1回の一大エンタメは続きます。

大統領選①

2019年4月11日

インドネシア大統領の選挙がいよいよ近づいてきました。
現役大統領のジョコ・ウィドドと対立候補のブラヴォオの一騎打ち。

私にとっては、インドネシア移住後、初めて迎える大統領選。
選挙権はありませんが、連日繰り広げられる政治キャンペーンは興味深いです。

こちらの大統領選は、
①投票日は特別祝日になります。
②投票権は17歳から。
③大統領候補は副大統領候補とセットで闘います。
④自分の支持政党の旗を家や道に掲げます。今はどこに行っても町中が旗だらけです。
⑤政党から支持を受けた若者がバイクの大団体で政党の大きな旗を振り回しながら、暴走族のように大きな音を出しながら走り回ってます ( 迷惑この上ない )。

ジャワ島を横断する高速道路の建設と一部開通。
金正男殺害容疑で逮捕されていた女性の無罪 & 帰国。
ジャカルタの地下鉄開通。
すべて国民へのアピールです。
こんな大きなことだけではなく、話題にはならないような小さなことも、選挙がかなり影響していると言われています。

大統領選まであと1週間 ( 4月17日 )です。

早朝サイクリング

ダギの丘にて。

2019年4月11日

パートナーが最近、サイクリングにハマっています。形から入る人なのでバイクもヘルメットもいつのまにかサマになるものを揃えてました。

わたしもちょっとは運動してみようかなと思い、今朝、自宅からボロブドゥール寺院まで自転車で行ってみました。6時だとまだ空気が清々しく、パパイヤ畑や田んぼに薄っすら靄がかかっていて、通過するほんの一瞬だけでも印象に残る景色の連続でした。

ボロブドゥール遺跡公園には20分で到着。まずマノハラレストの横にあるダギの丘に上がりました。急な坂道を上がらないといけませんが、ここからのボロブドゥール寺院の眺めは格別です。

この後はボロブドゥール寺院の周りの村の中を適当に走って帰途につきました。
運動をしてかく汗って爽快なもんですね。

帰った後が眠いのと翌日以降の筋肉痛はちょっと困りものですが、身体と精神の健康のため、また機会を作って早朝サイクリングをしようと思います。

祈りのサンライズ

2019年4月9日

英語ガイドから送られてきた今朝のサンライズの写真です。久々に完璧な朝日が見られたようです。

ガイドもドライバーも、サンライズに限ってはきれいに見えた日は写真を撮ってシェアします。それくらい彼らも一種の興奮状態にあるんです。

サンライズ観光に同行するガイドやドライバーは、お客様と同じくらい ( ひょっとしたら、それ以上に )、「朝日が出ますように」と祈ってます。はるばる遠くから来られ、深夜に起きて用意して、高いチケット代を払って来てくれたお客様に見て欲しい。その一心で祈り続けてます。

なので、自然のこととは言え、出なかった日はお客様と同じくらいがっかりしてますし、出た日は飛び上がりたいくらい嬉しいです。もちろん彼らはプロなので、表情には出しませんが。

ボロブドゥール寺院で毎朝繰り返される祈り。世俗的な祈りではあるけれど、わたしはこの祈りも尊いものだと思ってます。

猫が落ちてきました

2019年4月8日

比喩でもなんでもなく本当に落ちてきました。自宅の部屋の天井から、猫が。

ボロブドゥール周辺の家は平家がほとんどで、上に部屋がないからか、天井を付けていない家が多く ( 風の通りを良くするためとネズミ対策だそうです )、天井を付けていても、ぺらっぺらのベニヤ板を使っている場合が多いんです。

私は今、ボロブドゥール寺院から10分ほど離れた村で一棟を借りて住んでいるのですが、天井はベニヤ板です。雨が浸透して柔らかくなっているところがあって「危ないな〜」と思っていたのですが、今日の夕方、何処かから迷い込んできた猫がその柔らかいベニヤ板を通った時に穴が開いてしまったようです。

偶然、私は部屋におらず、外でミカンを食べていた時に猫が落ち、キッチンにいたパートナーが猫を追い出したのですが、部屋を覗いてみると、天井裏に積もった土や石が部屋の大部分に散らかってました…。猫はパートナーと格闘中に色んなものをひっくり返したようで、部屋全体がカオスでした。PCや資料が被害なしだったのが、不幸中の幸いです。

こちらに越してきて3年経ち、持ち前の大雑把さで大概のことには慣れてきたつもりですが、今日の猫落下はちょっと衝撃的でした。

真夜中グドゥッグ

2019年4月2日

ジョグジャカルタっ子はグドゥッグが大好き。
グドゥッグのためなら真夜中だって行列もなんのその。

このグドゥッグ屋 Gudeg Bromo Bu Tekluk は、夜23時から営業します。ガイドブックはもちろん口コミサイトにも載っていない地元の人たちのみぞ知る人気店。夜な夜なグドゥッグを求めて人が集まります。

今夜は私も参戦。朝からそのつもりだったので、朝食も昼食も遅めにし、万全の体制で臨みました。

22:45に着いたら、すでに30人ほど待ってました。なんてない火曜日の夜なのに。お店の人もすでにスタンバイしています。
22:55に電気が点き開店です。メニューはなく、ずらりと並んだ数々のおかずから自分で好きな具材を選び、白いご飯の上に好きなだけのせてもらいます。シンプルなものであれば安価に済ませられますし、がっつり盛れば盛るほど1皿の料金は上がっていきます。

列はわりとスイスイ進み、23:20にはオーダーできました。あれとこれと、タレはこれで…と指さしオーダー。飲み物も一緒にオーダー。自分のグドゥッグと飲み物を受け取って、その場で支払。

そのあとは歩道に敷かれたゴザの上で食します。
23:30すぎには完食。待ち時間40分、食事時間10分強。
うーん…Time is money とはほど遠い世界ですね。
まあ、行列ができる店は並んでる時間こそが楽しいものですが。

肝心の味はというと、とても食べやすいグドゥッグでした。甘すぎず、くどくなく、ピリ辛で。真夜中でも並んで食べる価値がありました。
ちなみに、本日のディナー、2人で Rp 68,000也。

修理屋

2019年3月27日

こちらでは色んな修理屋がいます。
かばんやスーツケース、服、器。
今日は行商の傘の修理屋が近所を回っていたので、骨が折れている傘と穴が開いていた傘の修理をお願いしました。

修理屋のかばんのなかには工具やパーツがたくさんあり、ものの10分ほどでささっと直してくれました。
修理代は1本 Rp 10,000。

毎日がんがん使って、壊れたら修理して、またがんがん使う。これがジャワ流のものとの付き合い方です。

コーヒー生活

2019年3月14日

インドネシアはコーヒーの産地。ジャワ島もコーヒー豆がたくさん採れます。プランテーションがたくさんあるのはもちろん、一般家庭の庭先にもふつうにコーヒーの木があり赤い実をつけていたりして、とても身近な木です。

元々こちらの人たちはコーヒーの粉末をカップに入れ、お湯を注ぎ、上澄みを飲んでいました。この飲み方のコーヒーはコピ・トゥブルッ Kopi Tubruk と呼ばれています。それがここ数年で本格的なコーヒー屋ができ、フィルターやプレス、サイフォンが広まりました。コーヒー屋では豆だけではなく淹れ方も指定して注文します。

こちらに来た3年前はコーヒー豆を入手するのが難しかったのに、今では自宅近くに自家焙煎コーヒー屋が開店し、インドネシアのいろんな産地の豆や南米の豆が欲しいときにいつでも購入できるようになりました。

今は目下ジャワ島産の豆を一つずつ試しているところです。きのうはブルーファイアで有名なイジェンの豆があったので買ってみました。100gで20,000ルピア。アラビカ種です。パンチはないけれどスッキリとしていて飲みやすい味です。( ちなみにイジェン火山の麓であるバニュワンギではコーヒーフェスタが毎年あります )

いつかジャワ島のコーヒー農園を西から東まで旅したいものです。

冠婚葬祭

2019年3月9日

この週末、結婚式とお葬式がありました。

こちらでは日本のチャペルや葬儀場のような結婚式・お葬式の専用会場はなく、多くの人が自宅や村の広場で行います。
会場の設営は村の男の人たち、料理や給仕は村の女の人たちが担います。

結婚式
① 結婚の日取りはカップルが所属する宗教の関係者によって最良の日が選定されます。※現行の憲法では同宗教同士の結婚しか認められておらず、異宗教カップルはどちらかが結婚前に改宗しなければなりません。
② 式の最初に結婚の儀が行われ、役所の人の前で結婚宣言をし、書類に署名します。結婚の儀には親族や親しい人のみ列席します。その後、写真撮影やお色直しなどを挟みます。その後は村の人や知り合いがお祝いに来ます。
③ ほとんどが立食バイキングで、日本のように参列者全員分の椅子があるわけではありませんし、席が決まっているわけでもありません。
④ 新郎新婦にはナシ・クニンが用意されます。
⑤ 親族以外の列席者は好きな時間に来て好きな時間に帰ります。また招待状がなくても参加可能です。
⑥ ご祝儀または贈り物を持っていきます。ご祝儀の額は縁起がいい額・わるい額があるわけではなく、参列者の自由です。
⑦ 参列者の服装に決まりはありません。多くの人はバティックを着用しますが、普段着で来る人もいます。
⑧ 結婚式代は両親持ちでカップルが負担することはほとんどありません。

お葬式
① 故人の宗教に準じて式が行われます。
② 最短3日、最長7日です ( 正式なのは7日。短縮系が3日です )。その後も40日後、100日後、1年後と式があります。
③ 香典またはお米や食用油などを持っていきます。
④ 参列者の服装に決まりはありませんが、イスラム式のお葬式の場合は男性はイスラム帽着用、女性はヒジャブ ( 髪を隠すカバー ) 着用です。
⑤ 土葬です。一人一人お墓があります。

結婚式は仕事上付き合いのある人の式で、今回はお嫁さんの実家で行われた式に参列しました。衣装はイスラムと洋式の折衷でした。この式から2週間後、今度は彼の実家でまた結婚パーティーがあるそうです。

お葬式は自宅裏のお婆さんのお葬式でした。お婆さんはイスラム教、他の家族は全員キリスト教という宗教構成のご一家ですが、お婆さんの宗教に則りイスラム式のお葬式でした。3晩連続でモスクから人が来てコーランを詠み、その間に親戚や知人友人・村の人が弔いに来ていました。