( 英 : Sewu Temple、イ : Candi Sewu )

プランバナン寺院遺跡公園の最北部に位置する巨大な仏教寺院。インドネシアではボロブドゥール寺院に次ぎ2番目に大きな仏教遺跡。
ボロブドゥール寺院・プラオサン寺院・カラサン寺院・サリ寺院を建造したシャイレンドラ王朝の建造だとされている。

本堂と4つの副堂を240の小堂が四方を取り囲むように配置されている。名前の「セウ」とはジャワ語で「千」という意味で、多数のお堂が造られたことから名付けられた。
東西南北すべての面に本堂につながる参道が設けられ、参道の入り口には2体の巨大な守護神・ドゥワラパラ像が安置されている。

1960年には202号の小堂近くから碑文が発見されており、ロロ・ジョングラン寺院を建てたヒンドゥー教王朝の王子とボロブドゥール寺院を建てた仏教王朝のお姫様の結婚の際に拡張工事が行われたということが記されている。

またルンブン寺院から出土した782年記のクルラック碑文には、仏教寺院でありながらヒンドゥー教の神々 ( ブラフマーやヴィシュヌーなど ) が描かれたと記述されており、この寺院では仏教とヒンドゥー教の混合だったことがうかがえる。

ボロブドゥール寺院やプランバナン寺院 ( ロロ・ジョングラン寺院 ) と同じく、長い間、ムラピ火山の灰のなかに隠れていたこの寺院は、1800年代初頭にオランダ人によって発掘された。

1991年に登録された世界文化遺産「プランバナン寺院群」の一部。

【 入場料 】

【 行き方 】
プランバナン寺院 ( ロロ・ジョングラン寺院 ) からは徒歩またはレンタルバイク・トイトレイン・ゴルフカートでアクセス可。
トイトレインやゴルフカートの場合、この寺院では10分ほどしか停車しない。寺院内部をしっかり観光スル場合は、徒歩またはレンタルバイクで。
プランバナン寺院 ( ロロ・ジョングラン寺院 ) から徒歩約25分。ブブラー寺院から徒歩約5分。

( 英 : Malioboro Street、イ : Jalan Malioboro )

ジョグジャカルタの繁華街エリア。

その中心はマリオボロ通り。約1kmの道路の両側にはチープなお土産を売る露店やバティックの店・ショッピングモール・市場・ホテル・マッサージ屋などが立ち並び、マクドナルド・ケンタッキー・スターバックスもある。その合間におもちゃを売るおじさんや食べ物を売るおばさんがいて、アジア的なごちゃっとした雰囲気が魅力。
観光客向けの着飾った馬車やベチャもたくさんいる。

そのマリオボロ通り周辺には安宿から星付きホテル・旅行代理店・バー・カフェ・レストランなどが無数にあり、外国人旅行者が集まる一帯。

朝早くはあまり活気がなく、10時ごろからお店が開く。
そして、夕方4時ごろからは手押し車のスナック屋や即席屋台が現れ、昼間よりも活気が出る。土日祝の夜にはストリートミュージシャンやパフォーマーも。

ジョグジャカルタの中央駅・トゥグ駅もこのエリアにあり。

ブリンハルジョ市場  Pasar Beringharjo
マリオボロ通りにあるローカル市場。中は迷路のようで、これでもか！というくらい小さな店が密集して並んでいる。正面から入ると手前は服飾関係の店ばかりだが、奥に進むにつれ野菜やスパイスを扱う店が現れ ” これぞ市場！”という領域に。

マリオボロ・モール  Mal Malioboro
営業時間 10:00 ‐ 21:30
マリオボロ通り中ほどに位置する大型ショッピングモール。ショッピングとしてだけではなく待ち合わせの場所としても使いやすい。
地下1階には品揃えのいいスーパーマーケットが入っており、モンゴ・チョコレートなどのお土産もおいている。

ハムザ・バティック  Hamzah Batik  ( ミロタ・バティック Mirota Batik )
営業時間 8:00 ‐ 21:00
店名にバティックとついているとおり、バティック製品もたくさんあるが、食品以外のお土産もたくさん置いている土産屋。品揃え豊富・リーズナブル・固定価格・冷房も効いているため、いつもインドネシア人観光客・外国人観光客でにぎわっている。
屋上にはレストランもあり。

※今では品行方正な営業をするお店や馬車・ベチャがほとんどだが、過去には旅行者とのあいだにトラブルが発生したという報告もあり ( 詳しくは ” 治安 ” にて )。旅行者がたくさん集まるところなので、スリや盗難などには要注意。

【 基本情報 】

【 行き方 】
トゥグ駅下車すぐ。
市内循環バス「トランスジョグジャ Trans Jogja」のルート 1A・1Bでアクセス可。

( 英 : Water Castle・Water Temple、イ : Taman Sari )

現在も続くジョグジャカルタ王家によって1758年に造られた建物。当時の王 ( ハメンクブウォノ1世 ) がポルトガル人建築家に設計させたと言われている。

クラトン(王宮) から西南に約500m離れた場所に位置し、かつてはクラトンの一部だったと考えられている。

クラトンが政治や居住の場であったのに対し、こちらは王家専属の休息所や祈祷所として造られ、なおかつ緊急時の避難シェルターとしても想定されていた。
現在は、歴代の王が今宵の相手を選ぶために使っていたというプール・地下水路・地下通路などが一般に公開されている。

最初に現れるプールのほかに興味深い場所としては、プールから民家が立ち並ぶ迷路のような細い道を5分ほど歩いた先にある地下水路 ( スムール・グムリン Sumur Gumuling )。王がモスクや宗教行事の場として使っていたとされている場所。中に入ると時空がゆがんだような不思議な感覚を覚える摩訶不思議な設計。周囲には有事に避難通路として設計された地下通路があり、その跡も見ることができる。

【 基本情報 】

【 行き方 】
直接アクセスできるバスや列車はありませんが、マリオボロやクラトン ( 王宮 ) から徒歩・ベチャ・馬車で簡単に行くことができます。徒歩だと15分ほど、ベチャ・馬車だと10分弱です。

【 Q & A 】
1 : 入場料にガイド代は含まれていますか？
→ 含まれていません。タマンサリの入口や地下モスクへ通じる通路の入口にはフリーランスの英語英語ガイドがいるので現地で依頼することが可能です。ガイド料は1回 Rp 50,000前後。実はここのガイドは頻繁に旅行者とトラブル ( 土産屋に連れて行こうとする・ガイド代とは別にチップを要求するなど ) が報告されているので、フリーランスガイドを雇う場合は慎重に。

2 : 写真撮影OKですか？
→ OKです。

地下水路へ

壁アートのある下町を歩きます

地下水路に到着

モスクの中は不思議な空間

駐車場への地下通路

su_label type=”warning”]ツアー情報[/su_label] ー
タマンサリなど、ジョグジャカルタ市内の名所をご案内するツアー。

( イ: Merapi Jeep )
ジョグジャカルタ市の北に座す、インドネシア有数の活火山 ( 標高2,911m )、ムラピ山。ボロブドゥールやジョグジャカルタの歴史のなかで幾度も重要な役割を担ってきた山でもある。
今でも、この山からの火山灰が辺り一帯を農業に適した肥沃な土壌にしていたり、水源になっていたりと、ボロブドゥール・ジョグジャカルタの豊かな土地を支えている。

ジープアドベンチャーは、この山の麓のオフロードを4×4のジープで走るアクティビティ。単にボコボコの道を走るだけではなく、火山がきれいに見えるビューポイントや緊急時に実際に使用されるシェルターや2010年の大噴火で被害に遭った村などに立ち寄り、ムラピ火山を知るための観光要素も取り入れられた中身の濃いアクティビティで、人気急上昇中。

また、山麓での朝日鑑賞を合わせた類似コースもあり ( 詳しくは、こちら )。

【 コース一例 】※ジープ会社がたくさんあり、各会社ごとにコースバラエティは違います。以下は代表的なコースです。
ショートコース ( 1時間 ‐ 1時間半 ) : ムラピ火山ビューポイント + 噴火で破壊された村
ミディアムコース ( 1時間半 ‐ 2時間 ) : ムラピ火山ビューポイント + 噴火で破壊された村 + 川※1
ロングコース ( 2時間 ‐ 2時間半 ) : ムラピ火山ビューポイント + 噴火で破壊された村 数か所 + 川※1
※1 浅瀬の川のなかをジープで思いっきり走り抜けます。

【 ジープ 】
最大4名乗車可能。ジープ専門のドライバーが運転します。

【 営業時間 】
7:00 ～ 16:00

【 注意事項 】
1 : オフロードなので土埃が舞い、洋服や髪に付着します。汚れてもいい洋服で参加してください。
2 : 展望台などでは砂場を歩きます。歩きやすい靴で参加してください。

【 Q & A 】
1 : 年齢制限はありますか？
→ ありません。自己判断です。

2 : 一番いい時間帯はいつですか？
→ 断然、朝です。ムラピ火山の雄姿を見るには、早ければ早いほどいいです。お昼過ぎから雲に隠れることが多々あり、展望台からでも全く見えないこともあります。
また、土曜日・日曜日・インドネシアの祝日はインドネシア人旅行客でかなり混み合い、ジープ待ち2時間ということもザラです。週末または祝日に行く場合は、特に朝早く行くよう心掛けてください。

ビュースポットからのムラピ火山

2010年の大噴火でマグマが通った跡

噴火の時刻で止まったままの時計

2010年の大噴火を物語るギャラリー

噴火当時の写真も展示