【旅日記】2020年2月27日 プカロンガン・スマラン・アンバラワ 家族旅行2泊3日 ( プライベート )

中部ジャワ北海岸 ( プカロンガン、スマラン ) へ3歳2か月の息子と行ってきました。
プカロンガンでのヘリテージホテルステイ & グルメ、そして息子のためにドルフィンセンターでのイルカショーと鉄道博物館で週末限定のディーゼル機関車に乗ることが旅の目的です。
今回も全行程、車での旅でした。

2月27日
朝9:00ごろボロブドゥールの自宅を出発し、高速に乗る前にまずはアンバラワにあるチモリー・オン・ザ・バレーへ。コンビニやスーパーでもお馴染みのミルクや飲むヨーグルトのブランド Cimory の直営店です。ショップやレストランのほかに動物ランドがあったりミニチュアタウンがあったりで、インドネシア人観光客がバスでたくさん来ていました。ミルク1本とケーキを買い、ジェラートを食べて休憩。
この後、高速に乗り、ノンストップでプカロンガンへ。約3時間でプカロンガンに到着です。
まずは腹ごしらえということで、プカロンガン名物の1つである、タウトを食堂で。タウトとはタウチョ Taucoという大豆の豆醤に唐辛子やジャワ砂糖をこね合わせたペーストをソトに入れたものです。納豆のような独特の香りが出るのでパートナーは苦手なようでしたが、私にとっては美味しいローカルランチでした。
次は、プカロンガン・バティック博物館を見学。プカロンガンはバティックの一大生産地として知られています。博物館の館員さんが歩いてすぐのところにはプラナカン文化 ( 東南アジアの華僑文化 ) を感じられるカフェ Oriental Limun Factory と町並みがあるよと教えてくれたので、まずはそのカフェで甘ーい & 蛍光色のドリンクで一休み。そのあとはベチャ ( 人力車 ) に乗って約15分ほど町並み散策をしました ( ベチャ代 Rp 25,000 )。
15時すぎにはホテル The Sjdji Hotel に到着。このホテルは1920年代に華僑系インドネシア人によって建てられたオランダコロニアル様式のお邸をロビー部分に使ったヘリテージホテルです。床のタイル・調度品すべてがセンス良く、洗練された佇まい。せっかくプカロンガンに行くならこのホテルに泊まりたい!ともう随分前からあこがれていたのです。期待を裏切らない美しいホテルでした。
パートナーが昼寝の最中、息子とホテルに併設されているブティックに行ってみると、バティックがたくさん。ロイヤルファミリーが身に着ける高貴な布として発展したジョグジャカルタやソロのバティックとは一線を画し、外国文化を取り入れた商業としてのバティックで、華やかな色合いと花鳥風月や人物がモチーフになっているのが特徴。ホテルのブティックなので、高額かなと思いきや、手書き・チャップ・コンビネーションともに適正価格。手書きのHokkokaiと分類される花柄のもの ( ” 奉公会 ” という日本語からきている。桜や梅を連想させる花がたくさんあしらわれているバティック ) もよかったのですが予算オーバーのため、プカロンガンらしい薄いピンクのチャップ・バティックを購入 ( Rp 250,000 )。
夕ごはんは、はるラーメン Haru Ramenにて。プカロンガン在住の日本人女性が経営しているそうで、味は本場の(?)日本の料理に近く、食欲爆発。ラーメン2種・カレーライス・おにぎり3個・アジフライ・餃子・たこ焼き・コロッケをパートナーとシェアして完食しました。繁盛しているようで地元の家族やカップルがたくさん来店していました。

2月28日
朝6:30前から7:45ごろまで一人で朝の散歩。ホテルから徒歩10分ほどの場所にあるバティック地区のカウマン Kauman とプシンドン Pesingdon へ。いくら朝の早いインドネシアと言えどもさすがにこの時間ではバティック工房もショップも開いていなかったですが、バティックの壁画アートがあって、人々の暮らしが垣間見えて、朝の散歩先としてパーフェクトでした。
ホテルに戻り、パートナーと息子と合流して朝食をとった後は、名残惜しいけどチェックアウトし、隣県のバンタン Batang へ田舎道を車で30分ほど移動。海岸沿いにバタン・ドルフィン・センターというイルカのショーが観られる施設へ。実はこのドルフィンセンター、ボゴールやプリゲンで Taman Safari Indonesia を持つグループが経営しています。ただ Taman Safari Indonesia のように手入れは進んでおらず場末感が濃かったです。でも、入場料 Rp 40,000で20分ほどですが本格的なイルカのショーのほか、カバ・ラクダ・ゾウ・オランウータンなどがいるミニサファリ ( 動物との距離が近い!) でも遊べるので満足度は高い施設でした。

その後はスマランまで高速を走り、今夜のホテルの近くの食堂2軒をはしごして昼食。
1軒目は魚のスープ専門店 Gulai Kepala Ikan Pak Untung。鮭のスープ、すごく美味しかった。その次はスマランのローカルフードのひとつ、ルンピアを数あるお店のなかでも1、2を争う有名店 Loenpia Mbak Lien で。これも定評どおり美味しかったです。
夕方には Pesonna Hotel Semarang にチェックインし、夜、雨がやむまで部屋で休憩。ちなみにPesonna Hotel はジャワ島全土でホテルを展開するチェーン店です。今回初めて泊まりましたが、部屋・サービス・朝食・ロケーションを総合勘案するとすごくコスパが良いなと感じました。
夜20時すぎ雨がやんだので、10分ほど歩いてチャイナタウンへ。ここでは毎週末にナイトマーケット ” スマウィス・マーケット ” が開かれます。他のアジア諸国の夜市ほどの殷賑さはないだろうけどそれなりに賑わっているだろうと期待していたのですが、夕方から雨が降ってしまったためか客足も店数も少なく淋しく貧弱な夜市でした。息子はサテ、パートナーはイカの串焼き、私は Wedang Tafu というホットジンジャーにおぼろ豆腐を入れたスイーツを試しましたが、どれもめっちゃツーリストプライス!「夕飯はホテル近くで済まそう」とパートナーとの意見が一致したところでまた雨が降ってきたので帰りはオンラインタクシーで ( Rp 14,000 )。
夕ごはんはホテルの斜め前にあった中華系のお粥屋で。ジョグジャカルタやボロブドゥールのジャワ粥とは一味ちがい、搾菜が出てきて、熱々で、雨を見ながら食べる中華粥はなんとも言えず沁みました。

2月29日
最終日。
「朝5時起床、6時朝食、7時チェックアウト!」とパートナーと息子に口を酸っぱくして言い続け、なんとか実現。というのもこの日の一番の目的であるインドネシア鉄道博物館のディーゼル機関車の切符は予約不可、先着制。しかも週末限定の運行とあれば争奪戦必至。確実に切符をゲットするには販売開始と同時に買うしかありません。
この日の機関車は9:30、11:00、13:00、14:30の4本運行。私たちは9:30の便の切符を確保することができたので、列車の時間まで博物館を見学。「博物館」と名前が付いていますが、屋内施設ではなく、屋外にかつて使用されていた駅舎や切符印刷機、待合室が移築され公開されています。また当時のSLもたくさん有。またジャワ島の鉄道の歴史を詳しく説明するパネルもあり、鉄道ファンのみならず、大人も子どもも楽しめる場所です。
お目当ての機関車は博物館内にあるアンバラワ駅から出発。機関車の後ろには100年物 ( 約60年間現役として働いた本物の車両です ) の木造車両3輌編成、自由席。アンバラワ駅 ~ トゥンタン駅までの往復約1時間。アンバラワ駅を出発した列車は牧歌的な田園や村のなかを走り、やがてペニン湖に出、トゥンタン駅に着きます。トゥンタン駅では約10分停車。その後、同じルートでアンバラワ駅へ。息子のために乗った列車でしたが、本番では息子よりもパートナーや私のほうが楽しんでいました。
鉄道博物館の後は、アンバラワの戦い記念碑をさっと見て ( 敷地内には、戦車やペニン湿原に撃墜されたムスタング戦闘機も展示されていました )、アンバラワ名物のスイーツ Serabi Ngampin ( ココナッツのパンケーキにココナッツミルクをかけたもの ) を食べて、帰途につきました。


個人的にプカロンガンは「要再訪リスト」上位にランクインです。今回試す機会がなかったローカルフードや食堂・カフェが2、3あるし、Hokkokai の手書きバティックも買いたいし。何より町全体が適度にこぢんまりしていて動きやすそうで、2泊ほどして自分の足やベチャでのんびり散策したいなと思いました。

それにしても2泊3日の旅はあっという間ですね。どこかに行きたい病が全然収まりません(笑)。今度はどこに行こうかな~と早くも次を検討中です。