ある時、母が言いました。
「ボロブドゥールってどういう意味?ちょっとフランス語っぽくない?」
…フランス語?
確かに語尾をか弱く言ってみるとフランス語っぽく聞こえる…だろうか…?
この「ボロブドゥール」という地名は2つの言葉から成っているといわれています。
” ボロ ” と ” ブドゥール ”。
昔の言葉で ” ボロ ” は「お坊さんがいる場所、僧院」、” ブドゥール ” は 「小高いところ、丘の上」という意味があるそうで、合わせて、
” ボロブドゥール ” = 「丘の上の僧院」という意味だそうです。
実際にボロブドゥール寺院は自然の丘を利用して周囲より高い場所に建立されています。
ただ、本当にお坊さんが住んでいたのかは判っていないそうです。
ボロブドゥール寺院の完成後すぐにムラピ火山の噴火があり、1,800年代にイギリス人とオランダ人に ” 発見 ” されるまで約1,000年間ジャングルに埋もれていたので、地元の人々にも忘れ去られていました。でも名前だけは地名として、寺院建立後からずっと使われていたんですね。
ちなみに、懸案のボロブドゥールの発音ですが、インドネシア語の発音では B と R の発音が強いので、まったくフランス語のようなオシャレな感じではありませんので、あしからず。