【旅日記】2023年11月21日 ジョグジャカルタ買い付け旅 ( 同行 )

今回の同行依頼は日本でお店を開くために買い付けに来られた方からいただきました。
ジョグジャカルタで買い付けと言うとバティックが多いのですが、今回のお客様の目的はアロマオイルやその原料、そして石化した木を加工した雑貨や家具。
これまで仕事では触れたことがない分野だったため、ユーザーとしての知識しかないアロマや家具をインドネシア語で何て言うのか調べたり、お客様がインドネシアのオンラインショッピングサイトで見つけた商品を立替購入して必要書類をそろえたり…普段の生活では出会わない人たちと話し、新しい言葉を覚え、学びと発見があった同行でした。

1日目
この日は観光一切なし。
今回訪ねるアロマオイルや家具工房はお客様がご自身で探して見つけて来られたところなのですが、工房の方とのやりとりには相当苦労されたそう。メールでやりとりしてても、きちんとした見積は返って来ず、ふわっとした回答しか返ってこない。見積がやっと返ってきたと思えば、インスタでアップしている類似商品よりもかなり高額などなど。まあ、それはジャワあるあるなんですよね。現場に行って会って話せばトントン拍子で進むのに、メールや電話やチャットではどうにも進まないってことは本当に日常的な付き合いでも仕事関係でもよくあります。なので、この日に目星をつけているすべての工房を訪ね、実際に製品を見、担当者に会い、一旦持ち帰って、明日しぼっところに行こうという作戦です。
朝8:30にジョグジャカルタ市内のホテルにお迎えし、まずはアロマオイル工房へ。お客様曰く、「アロマオイルの原料となるさまざまな草木花があまねく存在しているのがインドネシア」なのだそう。今回お邪魔した工房はご夫婦で精油している小さな工房。他のどの業種の工房と同じく、カッコつけず、慎ましく、コツコツと作っている様子を惜しみなく見せてくれました。ジャワ島の、家内制手工業というか個人でモノを作る人たちって本当にすごい。工夫の連続。その辺にあるモノを駆使して作っててるんですよね。この工房も然り。12月にはジャカルタでフェアがあり、それに出品するために、アロマオイル以外にも石鹸やキャンドルも作っているそうです。
次にまたしばらく走り、家具工房➀へ。ここはアロマオイル工房同様、村のなかの一軒家の一部を工房とし、主に小物を作っていました。値段と重さを一つ一つ聞いてメモし、次へ。次も同じく、石化した木を材料とした家具を作っています。2つ目の工房はかなり市内から離れていて、辺鄙なところでした。それが驚いたことに大きな敷地が何台もあり、何人もの工員がいて、めちゃくちゃおしゃれなショールームもある大掛かりなところだったんです。ジョグジャカルタの郊外にこんなオシャレ家具を作る大きな会社があったなんて。作っているものも洗面台やシンク、大きなテーブルなどなど種類が多く、素朴なデザインからモダンなデザインまでありました。しかも、一桁数字聞き間違えたかな?っていうくらい安い。ここでも値段と重さを聞き、その場で目を付けたもの全部買った場合の重量と送料を確認。明日また来るねと伝え、市内へ。途中、たまたま通ったカソンガンでも何軒か気になった雑貨屋さんを覗きました。
お客様によると、ジャカルタでも色々雑貨を購入したし、キロ単位の乳香やアロマオイルもあるので、スーツケースを購入したいとのリクエストが出たので、マリオボロへ。L型のノーブランドのスーツケースをRp 350,000で発見!17:30からスパに行きたいとのことだったので、16:45ごろにホテルにお送りし本日は終了。
この後、お客様はタクシーでスパへ行き、マッサージを受けた後、マリオボロに戻りスパイスなどを購入し、ホテルに戻ってから明け方まで何をどれだけ買い、どれを持ち帰り、どれを送るか綿密に計算していたそうです。

2日目
9:00にホテルお迎え。この日は、せっかくなのでボロブドゥール寺院だけは見たいとのことで、まず午前中にボロブドゥール寺院内部観光。繁忙期でも休日でも朝いちばんの回でもなかったので、移動の最中にオンラインで入場券を購入できました。
10:30から12:30までボロブドゥール寺院を見た後は、きのう行った工房➁へ。
工房➁で担当者と細かい打ち合わせ。重量と嵩があるので日本までの送料がばかにならない。それなら最大値で送ろうということで何点か買い足し、最終的な見積を近日中に送ってもらうところまで話をつけて工房を後にしました。
18:00ごろにはホテルに帰着したものの、持ち帰り荷物のMAX重量にまだ余裕があるので、きのうの工房➀の商品を購入したい…とのご要望があり、工房➀の担当者に連絡したところ、夜9時ごろに商品をホテルまで持ってきてくれるとのこと。即席外商です(笑)。こういうフットワークの軽さや個人経営のお店ならでは。お客様は外商が来るまでの間、マリオボロにまた繰り出すとのことでした。すごいバイタリティです。
わたしはこの時点で失礼させていただだきましたが、約束どおり工房➀の方がたくさん商品を持ってきてくださりスーツケースが満杯になるまで気に入る商品を購入できたとのこと。お客様にとっても工房にとってもめでたしめでたしなエンディングとなりました。