2022年11月11日 コタグデ散策とベジタリアン食堂3日間 ( プライベート )

コタグデでよく見かけた卵の殻と植物。家の人に聞くと先が尖っていて子どもが触ると危ないから殻をかぶせているとのこと。

今回は私1人で子ども2人を連れての2泊3日。
行き先はマタラム王国の最初の首都だったコタグデ ( 現在はジョグジャカルタ市の一部 )。細い路地が入り組み、昔ながらの家が密集していて、アジア特有の雑居感とそこはかとなく薫る王国の残り香が混ざり合うエリアです。
そしてもう一つの旅の目的は、“ パートナーがいないからこそ、気兼ねなく行ける!” ということでベジタリアン飯。おしゃれ系ベジタリアンではなく、地元の人が行くようなフツーのベジタリアン飯を。想像以上にきちんとした美味しいベジ食を味わうことができました。

11月11日
この日は社のドライバーに1日運転をお願いし、自宅を出発。幼稚園で長男をピックアップしてジョグジャカルタ中心部へ。正午過ぎにベジタリアン食堂 Warung Vegerarian Jambon へ。ご自宅の一角でご夫婦2人でされている小さなお店。大豆や湯葉で作ったベジ肉やベジ魚を使った惣菜が10種類ほど。白いごはんに指定したおかずをよそってもらうスタイルです。見た目ほぼ茶色の一皿になってしまいましたが、どのおかずも美味しい。こういうローカルのベジタリアン食堂はインドネシアでは初めてだったので、新鮮でした。
昼食の後は子どもたちのために動物園に行くつもりでしたが、ごはんを食べている最中に雨。仕方ないので、ショッピングモールに行き、プレイグラウンドで2時間ほど遊ばせ、モール内をウロウロ。
その後、早めの夕食として、Warung Teppanyaki Chef Widodoへ。目の前でシェフ帽を被ったおじさんがパフォーマンスをしながら作ってくれるお店です。鉄板焼きと言ってもメニューはナシ・ゴレンミー・ゴレン、クィティオ・ゴレンのみ。パフォーマンスレベルは中の下でしたが(笑)、シェフの人柄と料理の美味しさが際立つオモシロ食堂でした。
今回泊まったのは、ホテルではなく12室しかないホームステイ、The Mangkoro By Yuwono Hospitality。値段だけ見れば超安宿で設備やアメニティも限られていますが、建物自体や内装がジョグジャカルタらしいこだわりの宿で、名前のとおりスタッフのホスピタリティが際立ついい宿です。

11月12日
朝ごはんは竹を編んだボックスに入ったお弁当を宿の人が朝6:30に部屋まで配ってくれました。ジョグジャっぽくって可愛い!
朝9:00にジョグジャカルタのドライバーに迎えにきてもらい散策スタート。まずは、ジャワ伝統芸能のひとつ影絵芝居に使うワヤン専門の博物館クカヨン博物館へ。ゲートが半分しか開いておらず、草ぼうぼうの敷地に人の気配なし。チケット売り場の営業時間案内には土曜日も営業になっているけど、誰もおらず…。裏手にいた清掃係(?)のおじいさんによると、土曜日は休みとのこと。あらららら。公式情報と実態が違うことはインドネシアあるあるですが…中見たかったなー。草ぼうぼうで場末感濃厚だけど、外からでも見られた博物館の外装なんかは確かにいいものっぽい。今度は平日に来てみよう。そこから移動して、子どもたちの機嫌を気にしながら遺跡3連続 ( マントゥップ遺跡クロダンガン寺院ワトゥ・ギラン。最後のワトゥ・ギランは見応えあり )。
その後はキッズタイムということで本格的なティラノサウルスがいる公園で2時間ほど遊び、マクドナルドでランチ。
その後、私の昼食としてWarung Vegerarian Somayoga へ。店構えもいい感じ。上品なご夫婦が静かに食事しているのもいい感じ。欲張って1人で2品も頼みましたが、どちらも口に入れた瞬間、ふわ〜と滋養が口の中に広がる感じ。味の濃いインドネシア料理とは全く違う、丁寧に作られたやさしい味。子どもがいることもしばし忘れ、じっくりと愉しみ完食しました。
午後3時ごろに宿に帰り、休憩していたところ、スコール。停電で部屋が暗くなってしまったので、パティオにある椅子に座り屋根の桟から滝のように落ちる雨をぼーっと眺めた時間がなぜかとても豊かな時間だったように感じます。

11月13日
9:30に迎えに来てもらい、まずはコタグデへ。マタラム王墓でジャワ服 (というか女性はバティックの布3枚を身体に巻く感じ ) を貸してもらって中へ入って見学。ちょうど雨が降り始めて中は薄暗くお香と花の香りが入り混じった不思議な場所でした。雨が上がった後にぶらぶら路地を歩いてジャワ文化を描いたウォールアートを楽しみつつ、Between Two Gatesチェプリ要塞跡UGMの家をさっと見、ナタン・ロイヤル・ヘリテージに着いた段階で子どもたちがゴネ始めてしまい、コタグデ観光終了。道半ば。機嫌とりのために動物園に行くもまた雨が降ってきてしまい、万事休す。本当はこの日もベジ食堂でお昼を食べたかったのですが、これ以上付き合わせるのは無理と判断し、そのまま強制終了となりました。


コタグデは歩くのが楽しいエリア。歴史的背景から文化的なものも多く、ちょっと住みたいかもと思うほど。今回行きそびれた場所をメインにゆっくり歩きたい。それにしても、毎回ながら子連れ旅って本当に大変。でもパートナー不在なら不在で気心知れたドライバーさん運転のチャーターカーがあれば何とかなるもんだな。