ボロブドゥール・ライフ」カテゴリーアーカイブ

インドネシア柄のタンブラー

2022年11月4日

長年愛用しているコスメを半年使用分大量に注文したところ、おまけとしてタンブラーが入ってました。

なんとボロブドゥール寺院やオランウータンや民族衣装の踊り子や国旗が描かれたインドネシア柄!

これは嬉しい!!!

毎日使いにしようか?
はたまた、飾り用にしようか?
それとも、もう1回コスメを大人買いしてもう1本ゲットしようか?

しばらく悩みます。

未完の仏像前での祈祷会

2022年10月27日

今日はちょっと面白い体験をして来ました。

11月5日から2日間開催されるツール・ド・ボロブドゥール。その主催者から依頼を受けたシャーマンが今日、ボロブドゥール寺院遺跡公園内にある「未完の仏像」の前でイベントの成功を祈る会を行うというので参加させてもらいました。

「未完の仏像」とはボロブドゥール寺院の一番大きなストゥーパから出て来た仏像で、考古学博物館の敷地内に安置されていて、今でもパワーが宿っていると信じられています。

午後15:30にシャーマンの家にお邪魔し、この会のために奥様が用意されたお供物やお線香を運び込みました。お供物を「未完の仏像」から見て真っ直ぐ並べ、シャーマンが一人、仏像の前で10分ほど祈祷。観光客もちらほらいる状態にもかかわらず、そこだけとても厳かな空気が立ち込めました。

祈祷が終わった後は、イベント主催団体からの参加者や考古学博物館のスタッフ全員でジャワ語でお祈りし、そのあとは車座になってお供物をいただきました ( ナシ・クルバンアヤム・ゴレンタフ・バチャムなど )。食べ終わったら各自シャーマンに挨拶をして解散。ボロブドゥール寺院遺跡公園が閉まる17:00には終了しました。

イベント当日には、雨が降らないようにするという大仕事が待っているそうです。

上棟式

2022年8月8日

パートナーの生まれ育った家のリノベーション+増築工事が始まりました。ずいぶん前に譲り受けたそうですが、ずっと放置していたのです。

ジャワ文化にも日本でいう地鎮祭や上棟式のような儀式があります。10日ほど前に地鎮祭に当たる儀式を済ませ工事が始まりました。そして、今日は上棟式。朝から捧げ物を用意し、施主であるパートナーや大工さんたち立ち合いのもと執り行いました。

完成したら、今住んでいる借家から引っ越す予定です。
今の家はとてもじゃないけど日本の家族には見せられられないようなレベルの家なので、次の家は日本の家族が遊びに来ても胸をはって見せられるレベルの家になりますように。

ワクチン接種

2022年8月3日

遅まきながら、新型コロナウイルスのワクチンを打ってきました。
このあたりでは、2021年2月ごろ ( だったかな? ) からワクチン接種が開始され、すごいスピードですごくシステマティックに大規模接種が進み、ほとんどの人がすでにブースター接種まで済んでいるなか、わたしのように未接種人はガラパゴス化しています。

べつに反ワクチン派というわけではなく、飛行機や列車に乗れないということ以外は未接種でも日常生活に全く不便を感じなかったので、ずるずると今まで様子見していました。
ところが、近日中にインドネシアを出国する予定があり、現状の規定ではインドネシア入国に最低2回のワクチン接種が必要であることから、ようやく今になってワクチン接種へと赴いた次第です。

場所は、Puskesmasと呼ばれる保健所。
前述のとおり、この周辺ではブースター接種まで済んでいる人が多いため、現在は保健所でも1週間に1回ペースでしかワクチン接種をしていません ( 接種日は保健所のインスタグラムにアップされます )。
今回は、お昼前に行きましたが、前にも後にもほかに接種者はなし。
建物の横手のスペースにテントが張られており、その下のデスクで受付。わたしの場合、パスポート番号ではなく、NIK ( Nomor Induk Kependudukan ) というインドネシアのID番号で登録するように指示がありました ( NIKは一時滞在許可証を取得後に市役所に報告に行けば外国籍でも付与されます )。この日は3会社の在庫があり選ばせてくれました。受付後、別室ですぐに注射。注射後、2回目の接種予定日を教えてくれ、謎の白い錠剤をもらい、終了 ( 白い錠剤についてはお昼ごはんの後にのんでね、と言われたのみで何のための薬なのか説明なし )。接種後15分待機はなく、即帰宅できました。もちろん無料です。

その日の夕方にはインドネシア政府のコロナ対策アプリ PeduliLindungi に接種内容が自動的に反映されており、1回目のワクチン接種無事終了 ( 接種直後から打った方の腕が麻痺したようは感覚があり、その後数日筋肉痛のような痛みが続きましたが、それ以外の副反応はなし )。

思っていたよりもずっとあっさり済んだよかった。
それにしても、コロナ、長いな~。渡航にワクチン接種やPCR検査が不要になる日はいつになるのか。

納豆不足の怪

2022年7月25日

ここ数日、インドネシアに住む日本人のあいだで話題になっているのが「納豆在庫切れ」。突如として納豆が店頭から消え、お店が「個数制限と品切れのお詫び」を出す緊急事態にまでなっています。

発端はYoutubeやTiktokでインドネシア人のあいだでバズっている ” 納豆チャレンジ ”。それを観たインドネシア人のタレントも ” 納豆買ってみた ” と投稿し、さらにバスりは加速し、納豆が店から消えたようです。

納豆なんて日本人専用食材だから、もともと輸入品も現地生産品も数はそんなに多くないでしょうし、そこにインドネシアの人が多数参入してきたら秒で売り切れでしょうね…。

ほんのひとときのブームでしょうけど、安価で栄養満点な納豆が遊ぶためだけに買われ、「すごい匂い!なにこのネバネバ!」と揶揄され、ほとんど食べられることなく廃棄されるのは日本人としてみていられない。
そもそも食べ物で遊ぶなんて。

一刻も早く納豆チャレンジが終わり、納豆が本当に必要としている消費者に届きますように。

バティック柄のガラスブロック

2022年7月20日

今朝パートナーにくっついて建築資材屋へ行ったところ、バティック柄のガラスブロックを発見!

いい!めっちゃ、いい!台所とか浴室に使いたい!

1個 Rp 40,000くらいだったかな?
このお店にあったのは4種類。
迷うけど、やっぱりPARANGが一番好き。

義姉夫婦、メッカ巡礼へ

インドネシアを発って3日目、義姉、念願のカアバ聖殿へ。感涙しています。

2022年6月29日

インドネシアで「行きたい国」アンケートを取ると常に1位2位につけるのが ” サウジアラビア ”。
” 観光で ” ではなく、” メッカ巡礼に ” ということで。
多くのムスリム・ムスリマインドネシア人にとって、メッカ巡礼は単なる旅ではなく人生の一大イベントです。

インドネシアではメッカ巡礼のことを ” ハジ Haji ” と呼び、一種の国家事業 ( それも金の成る事業 ) になっています。
今年2022年はここ数年でもっとも多くのHajiが行われるため、ガルーダインドネシア航空の機材がほとんどサウジアラビア行に使われており、インドネシアと日本を含めたその他の国との路線再開に大きく影響しているとのこと。テレビでもHajiの悲喜こもごもがよく報道されています。

Hajiは、飛行機・宿・食事・バスがすべて込のオールインクルーシブツアーで40日間。常に団体行動。個人ではいけません ( …正確には個人でもサウジアラビアには行けますが、Hajiとはみなされません )。Hajiは限られた人数枠に対し希望者が多いため、申し込んでから数年~数十年待たなければなりません。Hajiを済ませた人は、帰国後、名前の前に男性は ”H”、女性は ”Hj ”と付けられます。

この度、義姉夫婦が申し込んでから10年間待ち続け、ようやくHajiに参加できることになりました。義姉によると、ツアー費用は1人あたり35万円くらいだったそう。オールインクルーシブとは言え、インドネシアの物価からいうとすごい額です。
義姉が入る団体は合計730名 ( 大所帯!ですが、これが標準サイズだそうです )。ジャカルタでもスマランでもジョグジャカルタでもなく、なんともっとローカルなソロからサウジアラビアへ直行便が出るそうです。

他の地域ではどうかわかりませんが、中部ジャワでは一般的にHajiに出る前に親戚近所一同が挨拶に訪れます。そして、特に近親者はバスが出るところまで見送ります。
わたしたち一家も義姉を見送るため、前日に義姉宅があるウォノソボに行き、一晩みんなで過ごし、翌朝5時に集合場所へ行きました。集合場所は町の市役所。周辺は交通規制が敷かれており、専用ステッカーを貼った車しか出入りできないようになっています。集合場所の市役所に入れるのは参加者と参加者1名につき見送り1名のみ。ということで、わたしたちは義姉が乗ったバスが出てくるのをすぐ横の広場で待ちました、出発時間の朝7時まで。
広場には、わたしたちのようなバスの出待ちがたくさんいて、食べ物やおもちゃのお店があったり、即席プレイグラウンドがあったり。一方でモーニングルーティンでジョギングやウォーキングや体操をしている人たちがいたり…とかなりカオスな状態。夜明け後の爽快な空気はいずこへ、なんか朝からディープ100%な世界でした。
子どもたちを即席プレイグラウンドへ入れて遊ばせ、パートナーは近くでうたた寝、わたしはウォノソボ名物のナシ・メゴノをテイクアウトしてカオスを眺めながら朝食。これはこれで、なかなかよかったです。
予定どおり、朝7時に義姉夫婦は無事出発。合計バス6台、パトカーの先導付きでした。広場にいた何百人が一斉に同じ方向に手を振るさまは、なんかすごい光景で、わたしも自然と手を振っていました。

インドネシアの中流階級層の増加に伴い、Haji熱はますます高まる一方。今、申し込みをすると出発は30年後とも言われています。
いつになるか分からない、というより本当に行けるのかわからない遠い未来の旅を予約するってロマン。信心薄いわたしにはHajiのありがたみはピンとこないというが本音ですが、その場所に立つことを夢に見、実際にその場所に立てば感動で打ち震え涙し、何度も何度も思い返す旅があるというのはとてもいいことだなと思います。

お義姉さん、いってらっしゃい。気を付けて、良い旅を!

ピアスホールを開けました@タトゥーショップ

2022年6月29日

20年ぶりにピアスホールを開けました。

友人に聞いたりネットで調べたりしたところ、ボロブドゥール周辺でピアスホールを開けられるのは、
①金を売買しているお店
②産科
③タトゥーショップ
どこも全然縁のないところなので、どうしようか迷ったのですが、メインの仕事とピアスホールとが一番関連してそうな③タトゥーショップに行ってみました ( 単にタトゥーショップがどんなところか見てみたかったという野次馬根性も半分 )。
ちなみに➀の金を扱う店ではアクセサリーも置いており、その場で装着するのなら開けてくれるところがあるらしい。➁の産科はこちらでは女の子は赤ちゃんのころからピアスをする習慣があるので看護師さんが開けてくれるらしい。

ちなみにインドネシアではタトゥーはオシャレの一つで、中規模以上の町にはタトゥーショップがあり、日本に比べタトゥーが身近です。

わたしが行った店は、両腕がタトゥーだらけのお兄さんが実家の前で開いている小さなお店。入った時は金髪の若者にタトゥーをいれている最中でしたが、ピアスは10分ほどで終わるからということで、タトゥーを中断してやってくれました。

かつて日本の耳鼻科で開けた時はショットガンみたいな器具で直接ピアスを埋め込んだのですが、今回は注射針のような簡易器具で印を付けた場所に穴の空いた金属棒を通し、その金属棒の前後を留め具で留めている状態です。

消毒なし・1回床に落とした金属棒をそのまま使った・お兄さんの手がものすごく震えてた・1ホールたったのRp 50,000・左耳の施術にすごく時間がかかった…と不安になる要素満点でした(怖)。

でも、タトゥーショップに入れたのは、やっぱりちょっと面白い経験だったな。

精米車

2022年6月13日

稲作農家が多いボロブドゥールでよく見かける、精米機を積んだ車。村の家から家へ周りながら、ものすごい轟音を轟かせながら精米しています。

精米時の振動が原因で、車はもはや体を成していないほどにボッロボロ。よくこの状態で走るなーと見るたびに思う。
そしてその度に「働く車のカッコよさがわからんなんて、まだまだだな」って何かの映画で聞いたセリフを思い出します。

ボロブドゥール寺院値上げ騒動私見

2022年6月9日

数日前に発表され、インドネシア国内のみならず、日本でも即日記事にされた、ボロブドゥール寺院入場料値上げ。

多くの批判が巻き起こり、結局、政府は6月8日に「先日発表した値上げは一旦見送りとする」と方針を転換させました。

前言撤回は、“インドネシアあるある”。…というか、むしろ今回の件は、運用開始日すら決めていなかったことから見て、政府も「一旦発表してみて世論を見てみよう」くらいの気持ちだったんじゃないかと感じます。

そして、これは政府の目論見どおりだったのか、もしくはスポークスマンの失敗だったのかは判りませんが、発表の仕方もしくは記事の書き方が悪かった。
・現在、ボロブドゥール寺院には上がることができず外観観光のみのところを、寺院に上がって内部観光するための入場料が新たに設定されること。
・内部観光は特別扱いのため入場料を高額に設定すること。
・内部観光が開始されたあとも現行の外観観光は現行の入場料で可能なこと ( つまり外部観光入場料と内部観光入場料の2種が存在し、観光客は自由意志で選択できること )
が前面に明示されておらず、USD100という数字だけが大々的に報道され、ボロブドゥール寺院に入るには、等しく誰もがUSD100払わないといけないかのように見えてしまった。

そもそもコロナ前は現行の料金で内部観光もできたわけですが、何の柵もなしに剥き出しのまま観光客が気軽に触れられるかたちで公開していたことの方がスゴイ。
他の国の歴史的建造物でこんな見せ方しているところなんてないでしょう。
あまりにも大らかというか、性善説&良識信奉というか。
観光業従事者としては以前のように今の料金で内部観光が可能となることを期待してもいましたが、ボロブドゥール寺院のファンとしては、世界に誇れる遺産だからこそ、「未来に遺すには」という視点で、制限が必要だと思います。

確かにUSD100は高い。
世界的に人気のアンコールワットだって、たかだかUSD35くらい。
その3倍!
でもわたしはちょっと嬉しかったんです。ボロブドゥール寺院にはUSD100の価値があると信じてる人たちがいるんだなーと。

はてさて、ボロブドゥール寺院の内部観光は一体どうなることやら。
もう少し値段を下げるつもりなのだろうか?
いずれにせよ、夏までには何らかの形で内部観光も再開してほしいところです。

ボロブドゥール寺院って外部観光だけだと本当のすごさはなかなか見えない。
観光に来られた方には内部も見て、ボロブドゥール寺院のすごさを知ってほしい。
でも、内部観光料金が高額だと外部観光が主流となるのかな…。
そうならば、ボロブドゥール寺院の内部をバーチャルで見ることができる多言語対応の施設があったらいいなぁ。
政府には遺跡保存と同じくらい、はるばるボロブドゥール寺院まで来てくれた観光客の満足度のことも考えてほしいです。

追記➀
もともと、コロナ前から壁面への落書きや彫刻の摩耗などはかなり問題視されていて、遺跡保存という観点から内部観光に関して識者のあいだでずっと議論が行われていました。
ボロブドゥール寺院に出入りする関係者のなかには「いつかは内部観光は制限がかかるのでは?」と漠然と思っていた人も少なくないはずです。
コロナでしばらくクローズし、営業再開時に外観観光のみとしたのは、ソーシャルディスタンス確保というコロナ関連の理由だけではなく、クローズ期間中に専門家による実地調査や議論がなされた結果だと思います。
また内部観光を特別料金とするのも、収入面という面だけではなく、観光客の立ち入りが遺跡に及ぼす影響は甚大・深刻で入場者数を大幅に制限せざるを得ないという現実があるのだと思います。

追記②
外観観光のみが続くなか、一時は「内部観光は政府関係者・仏教関係者・メディア関係者・政府から特別許可を得た人のみで、一般観光客は内部観光不可とする」と決まりかけたこともあったと聞いています。そのような閉鎖的な案が覆り、料金的な問題があるとしても、一般観光客にも内部観光の選択肢が示されたことは一歩前進だと捉えています。